地元で愛される贅沢なブティックの、創作に富むイタリア人オーナーのアトリエを訪ね、オーセンティックなオリジナルを手に入れたい。


フレスコ画が彩るブティックで
優雅に香水選びを

Lorenzo Villoresi
(ロレンツォ・ヴィロレージ)

新しくオープンしたヴィロレージ邸のブティック。希少なヴィンテージをはじめフルラインナップが揃う。

 ヴェッキオ橋に近いバルディ通りには貴族の邸宅が続く。“香りの魔術師”ロレンツォ・ヴィロレージさんのアトリエは、ここに並ぶ当家の邸宅内。2015年には新しいブティックも開かれた。

海からインスピレーションを得た「アンブラ」はヴィンテージコレクション。105ユーロ。

 フィレンツェでは最近、香水のアトリエに関心が高まっている。その先駆けがロレンツォ博士だ。博士が創造する香水は知的なニュアンスを含み、叙情溢れるイメージを醸し出し、憧れを集める。

左:複雑な柑橘系の「ウォーモ」は男性向け。こちらはシルバーとクリスタルを使ったスペシャルボトル。375ユーロ。
中央:ベルエポックをイメージした「タン・ト・ネージュ」の練り香水コンパクト。96ユーロ。ルドヴィーカさんが伝える香水選びのコツは「時間をかけ、しっかり選ぶこと。迷ったら肌につけたまま、散歩に出てみてはいかが。思い込みを取り払い、自分の印象を信じて」。博士によるオリジナルは3週間前までに予約を。
右:最新作「カマスラービ」はエキゾティックで官能的なインドの花々の物語。120ユーロ。

 フレスコ画が彩るヴィロレージ邸のブティックでは、スタッフのアドバイスを受け、優雅に香水選びを楽しめる。邸内には今年「香りの博物館」も創設される予定。ハーブが香るテラスで、博士夫人のルドヴィーカさんに聞いた。

「香りの博物館ではこうした植物などもご紹介しつつ、香水が辿ってきた5,000年以上の歴史をお伝えできればと思っています」と草花を手に香水への深い愛情を示すルドヴィーカさん。
ヴィロレージ邸のテラスには香水の原料となる花やハーブが栽培されている。

「フィレンツェ人にとって香水は常に身にまとい、日常を飾る大切なもの。だからこそ大事に育てた草花を使い、物語を重んじて香水造りに取り組んでいます。博物館を開くのも、香りの芸術を知っていただきたいという願いからです」

ルームフレグランスも充実。

 予約により、博士に特別な香水をオーダーすることもできる。

ヴィロレージ邸。

Lorenzo Villoresi
(ロレンツォ・ヴィロレージ)

所在地 Via de'Bardi 12, Firenze
電話番号 055-23411187
営業時間 10:00~19:00
定休日 日曜
http://www.lorenzovilloresi.it/en/catalogo.aspx

取材・文=上保雅美
撮影=小野祐次
コーディネイト=大平美智子

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