睡眠不足は病気の原因に

 不眠は、不安・恐怖や日中のパフォーマンス低下を招くだけでなく、以下の生活習慣病のリスクにもなる。

【脳こうそく】
 不眠や無気力など、うつにも似た症状が脳こうそくのサインということも。症状がひどい場合は自己判断せず病院で受診するのが正解

【高血圧・糖尿病】
 睡眠が十分取れていないと交感神経が優位になり、血圧や血糖値が上昇。高血圧の人の中には睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合も

【肌荒れ】
 入眠して3~4時間が1日で最も成長ホルモンが分泌される時間。肌の新陳代謝を活発にするゴールデンタイムを逃すと、肌荒れの原因に

【うつ病】
 慢性の不眠がある人はそうでない人に比べてうつ病を引き起こす割合が非常に高く、不眠の治療がうつ病の治療にも深く関わっている

【肥満】
 最近では、コレステロールや中性脂肪も睡眠時間と関係して推移するとの研究結果が。不眠が続くとメタボリックシンドロームにも!

【教えていただいたのはこの人】
スリープ&ストレスクリニック院長
林田健一先生

日本睡眠学会評議員・認定医。
睡眠障害の専門治療に加え、講演などを通じ睡眠医療の啓発を行う。著書に『睡眠不足がなくなる日』(主婦の友社)ほか。
URL www.sleep-stress.com

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2012.08.07(火)
text:Takako Kuranaga
photographs:Akira Fuji / Hirofumi Kamaya
styling:Hiroko Mase

CREA 2012年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

休めない人のための女の医学バイブル

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特別定価 650円(税込)