自分に合った「働き方」をなかなか見つけられない。そんな悩みを抱えるCREA世代の女性は多いはず。自分らしい「働き方」の年収、勤務時間、休暇って? そんな疑問にヒントを与えてくれる自分らしい「働き方」を見つけた女性のこれまでの仕事人生と今の本音を大公開!

 今回は第2回目、子育て支援会社社長の甲田恵子さんのスタイルです。

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妊娠した時は、動揺して上司に告げられませんでした
甲田恵子さん (AsMama 代表取締役・CEO)

転職経歴:ベンチャー企業 → 子育て支援会社社長

娘の愛珠ちゃんと過ごす時間は何よりも大事

働く姿を子どもに見せられるという幸福

 子を持つ働く女性なら急な病気や残業など、誰かにちょっと手助けしてもらえたらと思うことも多いはず。そんな母親たちが相互に助け合える社会を作りたいと、地域子育て支援事業会社AsMamaを立ち上げたのが甲田恵子さんだ。

「出産を機にキャリアを積んだ女性が仕事から離れてしまったり、やりたいことを我慢することが、日本では多い。そんな状況を変えたいんです」

 甲田さん自身も7歳の娘を持つ働く母。しかし、子育てが人生で大きな意味を持つと考えるようになったのは、最近のことだと言う。

「仕事人生の4分の3は、仕事中心で走ってきた感じです」

 大学卒業後、環境省の外郭団体に就職。2年後にネット関連の世界に飛び込んだ。この時期に妊娠、出産を経験するが、仕事が重要との思いは変わらなかった。

「妊娠した時は、仕事ができなくなる不安で上司に告げられないくらい動揺しました。産休後も復帰予定日に子どもが肺炎で入院して、正直、『この子は何でこんな時に熱を出すんだろう』と思ったりもしました」

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2012.06.11(月)
text:Yuki Imatomi / Mami Watanabe / Atsuko Komine / Ai Sakamoto / Etsuko Onodera
photographs:Tamhito Yoshida / Keiji Ishikawa / Mami Yamada / Hirofumi Kamaya

CREA 2012年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

女が会社を辞めるとき

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