#140 Cairns
ケアンズ(オーストラリア)

キャプテンクックも驚いた巨樹群とは?

ケアンズの中心地から車で約30分の郊外ビーチ、パームコーブ。

 世界最大のサンゴ礁群と世界最古の熱帯雨林、2つの世界遺産への拠点となる、オーストラリア東海岸のケアンズ。両方を満喫する場合、便利なステイ先はケアンズの街中か、ケアンズから北に点在するビーチエリア。それぞれに異なるメリットがあります。

パームコーブには北クイーンズランドならではの、コロニアル調の様式を取り入れたブティックリゾートが点在。
パームコーブ桟橋で釣りをしていた女の子。獲物を双眼鏡で確認中!?

 ケアンズから海岸線をなぞるように北上するキャプテンクックハイウェイ(道路沿いのユーカリ並木は残念ながら、コアラが食べる種ではないそう)には、十あまりのビーチリゾートが点在しています。

 その中心となるのが、パームコーブ。1770年にキャプテンクックが、おそらく西洋人として初めて上陸した地です。

樹齢400年ともいわれる、パームコーブのメラルーカの木。

 キャプテンクックも上陸時に驚いたとされるのが、パームコーブの樹齢およそ400年のメラルーカの並木道。ペーパーバークとも呼ばれる木で、表皮がぺらぺらと紙のように剥がれます。アボリジニの人々はこの樹皮の上に赤ちゃんを寝かせたとか。

大切に保護されているメラルーカの木は、建物の配置よりも優先されています。

 これらの木々は保護されているため、建物を建設する際も伐採が禁じられています。おかげで通路や、レストランの真ん中にメラルーカの木がどすんと鎮座し、思い切り枝葉を伸ばしていたりします。

2018.01.13(土)
文・撮影=古関千恵子