夕日に染まる対岸の高層ビル群を眺める

湖の先にトロントのスカイラインが広がるセンターアイランドからの眺め。

 センターアイランドのハイライトは、オンタリオ湖を挟んで望むダウンタウンのサンセット!

ツーリストはサンセット時、ベストポジションを狙ってセンターアイランドに集まってきます。

 CNタワーや高層ビル群のスカイラインが斜陽に赤く染まり、薄暮にシルエットが浮かび上がり、やがて夜が深くなるとネオンで輝きだす、ロマンティックな一連の流れを眺めることができます。まさに、“ザ・トロント”の眺めです。

左:ヨットのマストが並ぶハンランズポイントの埠頭。
右:ハンランズポイント内のアート・コミュニティの男性。頭にはなぜかミラーボールが。アートです。

 3島のうち、西端に位置し、空港があるハンランズポイントは、緑豊かでのんびりとした雰囲気が漂っています。

 1862年、最初に移り住んだグループのひとつが、地名にもなっているハンラン一家。最初に家を建て、やがてホテルに改築し、夏のサマーハウスとして人気を博したそうです。

 息子のネッドは毎朝、メインランドの学校へボートを漕いで通っていたのがトレーニングとなり、ついにはボートのスカル種目の国際的な選手に。ハンランズポイントのフェリー埠頭に、オールを手にした巨大な像になって、今も湖の向こうのメインランドを望んでいます。

左:この柵の向こうは、洋服はオプションで。ビーチの端には洋服を義務づけているエリアもあります。
右:1808年に建造された灯台。兵士に殺害されてしまった灯台守の男性が、幽霊となって夏の夜に現れるとか!?

 ハンランズポイントでビーチがあるのは、南岸。ビーチには境界線があり、看板を見上げたら、“クロージング・オプショナル・エリア”とあります。最初は「?」とわからなかったのですが、“洋服は随意で”、つまり“着なくたっていいよ”という意味でした。カナダに2カ所ある公式なヌーディストビーチのひとつ(もうひとつはバンクーバー)だったのです。

 訪れたのが肌寒い日だったせいもあり、裸の人は少なかったのですが、こちらが意識しないようにすればするほど、目線がぎこちなくなってしまいます。ビーチの写真を撮りたくてもカメラを手にすることができません。浜辺の散策も、ひたすら足元の砂を見ながらです。

2017.12.30(土)
文・撮影=古関千恵子