これから冬にかけて楽しめるジビエ料理。グルメという観点のみならず、近年、農作物を荒らす獣害が深刻化するなかで狩猟も活発になり、鹿や猪の肉を自然の恵みとしていただくという意味でも、より注目を集めている。

 今回は、そんなジビエを洗練されたひと皿にして提供する星野リゾートの特別料理をご紹介。

◆星のや富士
屋外で狩猟肉を味わうワイルドな時間

星のや富士の“冬の狩猟肉ディナー”は、2017年12月1日(金)~2018年3月15日(木)に提供。

 河口湖を望む豊かな森にある、日本初のグランピングリゾート「星のや富士」。大自然の中でのアウトドア体験やシェフが演出するワイルドな食事など、丘陵のグランピングが楽しめる。

 こちらでは、この季節ならではのダッチオーブンディナーとして、屋外でジビエを味わう“冬の狩猟肉ディナー”が登場。

一流の猟師が適切な技術とスピードで処理した臭みの少ない狩猟肉を使用。

 冬の鹿は、主に木の皮やもみがらなどを食べるため、脂が減って身が締まり、クセが少ないことが特徴。それらの狩猟肉を一流の猟師が処理しているため、さらに臭みが少なく、肉の旨みを味わえるのだ。

 また、秋に収穫した狩猟肉を保存食としても楽しめる季節なので、猪肉を熟成させたハムやベーコンなどのシャルキュトリーも。

猪肉のハムの藁焼き炙りと冬野菜のジャーサラダ。

 このディナーのコンセプトは、「丘陵の森ごもり」。根菜などの冬野菜や、秋から熟成させた肉など、長期保存できる食材をたっぷり使い、冬の森の食卓を表現。

 猪肉のハムの串刺しを藁の上で炙り、冬野菜といただく“冬野菜のジャーサラダ”は、森の恵みがたっぷり味わえる一品だ。メインの鹿肉は、ダッチオーブンで冬野菜と一緒にじっくりグリル。鹿肉の旨みと冬野菜の甘みは相性抜群。

ディナーコースには、鹿の内臓と香味野菜 ウイスキーと醤油のスチーム仕立て、鹿ロースグリルと冬野菜の石焼ローストなどが。

 ディナーを楽しむ空間も特別だ。屋外にこたつ状のテーブルがしつらえられ、冬の森の中でも暖かく快適にアウトドアディナーが楽しめる。

 またグランピングマスターのサポートがあるので、ダッチオーブンでの調理なども心配ない。自分たちの手で、火入れから盛りつけまでグランピングを楽しもう。

星のや富士
所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
http://hoshinoyafuji.com/

文=榎本市子