デビュー作から続いた、実年齢より上の役柄

――オーディションの結果、「俳優・モデル部門賞」を受賞されるわけですよね。

 自己紹介した後に、すぐに合格となって、決勝大会のための東京行きが決まったんです。親も「受験だと思って頑張れ!」と応援してくれました。それで2日ぐらい千葉で合宿があって、演技やダンスのレッスンをしたんですが、とにかく恥ずかしかったですね。それで、決勝ではちょっとしたお芝居と、バスケのドリブルで自己アピールをしました。

――その後、初めての演技の仕事は?

 テレビ東京系で放送されたドラマ「カサネ」の第1話ゲストです。その頃はまだ高校生で、北海道から通っていたんですが、24、5歳の役柄で、ラブホテル前での撮影だったんです。ちょっと衝撃的でしたね(笑)。その後、レギュラー出演させてもらったドラマ「昼のセント酒」でも新入社員役でしたし、実年齢より上の役は、とても勉強になりましたね。

――その後、自身の転機となったほか、印象深い作品があれば教えてください。

 映画の『逆光の頃』です。小林啓一監督には、キャリアがほとんどなかったときの僕を面談して起用してくださったこともあって、感謝の気持ちでいっぱいです。監督は僕の目を見て起用してくださったようです。京都ロケでは高杉真宙くんと一緒の部屋に泊まるなど、楽しい想い出ばかりでした。あと、日本映画大学のみなさんがクラウドファンディングで撮られた自主映画『橋上ブルー』も印象的な現場でした。この作品では自分と同世代の人たちがモノ作りをしていることがカッコよくて、刺激的に感じました。

2017.10.20(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘