カリブ海の島々を周遊するなら、最も効率的かつリーズナブルな方法は客船クルーズ。“女神”という名の豪華客船「MSCディヴィーナ」に乗り込み、ジャマイカ、グランドケイマン、メキシコのコスメル……、日替わりでめぐるカリブの島々、なんて贅沢!
白い制服姿のクルーに迎えられ
マイアミからカリブ海へ出発!
今回選んだ「MSCディヴィーナ」の西カリブ海コース7泊8日は、米国のマイアミ発着。羽田からデルタ航空に乗り込み、ミネアポリスに立ち寄りつつ、クルーズ前日にマイアミへ到着。せっかくなので、翌朝、半日観光へ出かけてみる。
マイアミはサウスビーチのアールデコ地区のイメージがもっぱらだけれど、キューバ移民がコミュニティを形成しているリトル・ハバナや、およそ100年の年月を経た街路樹が連なる別荘街のコーラルゲーブルズなど、実はいろんな顔をもっている。
そんな発見に驚きつつ、港へ向かうと、白い船体が燦然と輝く「MSCディヴィーナ」が。その気品あふれる姿を前に、テンションが俄然アップ!
パスポートを手にチェックイン、スーツケースを預けて、いざ船内へ。白いピシッとした制服姿のクルーが、通路の両側にずらりと並び、満面の笑顔で出迎えてくれる。さらにテンションが上がり、全身がふわりと舞い上がってしまったよう。
案内係のクルーに教えられ、これから数日間の自分の城となるキャビンへ。ゆったりしたベッドと、テレビに向いたソファ&テーブル、開閉できる大きな窓、そしてバルコニー!
ちなみに、MSCディヴィーナは1751室のうち、約70%がバルコニー付きと、他のクルーズ船よりも割合が高い。お手軽さから内側のキャビンを選んでしまいたくもなるが、室内でも眺めを楽しめる窓付き、できればバルコニー付きの部屋が理想的だ。
スーツケースが部屋に届けられた後、室内に置いてある船内新聞をチェック。船内新聞は滞在中の大切な情報源。本日のアクティビティやイベントの場所と時間、施設の営業時間やサービスの内容、クルーズ上のアドバイスなどが書かれている(日本人クルーが乗船している船では日本語もあり)。
今日のスケジュールをアタマの中で組み立てているうちに、船内放送が鳴り響く。
出航前に行われる避難訓練だ。室内に設置されている救命胴衣を装着し、救難ボートごとに分けられた、指定の集合場所へ向かう。集合したら点呼を取り、救命胴衣の着方のチェックなどの説明が。
これは国際的な海事法によって義務付けられている訓練。万が一の時に慌てないためにも、ちゃんと参加を。
2017.12.07(木)
文・撮影=古関千恵子