今日の絶景

今日の絶景

アイルランドの平原に忽然と現れる
廃墟群の景観は現代人を魅了する

Magnificent View #1302
キャシェルの岩(アイルランド)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 アイルランド南東部、キャシェルという小さな街の平原に忽然と現われる、大聖堂や礼拝堂、円塔や墓地。まるで映画の屋外セットのようにも見えるここは、廃墟と化した教会群の跡だ。

 一帯には、5世紀頃からマンスター地方の歴代の王が居住していた。その後、キリスト教関連の建物が次々と建てられ、アイルランドにおけるカトリックの中心地にまでなったという。

 現在見られるのは、12世紀から13世紀にかけて造られた建造物。ご覧の建物は、その中心に立つ「ラウンドタワー」と呼ばれる教会だ。

 残された門や壁に施された見事な彫刻は、ここが繁栄した証。建物は朽ち果てているのだが、それがまた哀愁を感じさせる。

 ここはアイルランドでも有名な観光地。寒々とした風景ながら、メランコリックな雰囲気もまた、訪れる人を魅了しているようだ。

2017.06.21(水)

文=芹澤和美

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