創業88年「目黒雅叙園」がリブランド
ホテルとして新たな歴史を刻む

 1928年(昭和3年)に「芝浦雅叙園」として芝浦の地で創業。その後、1931年(昭和6年)に目黒に移転し、日本初の総合結婚式場としてこれまでに22万組以上の挙式に寄り添ってきた「目黒雅叙園」が、来年2018年に迎える90周年を前に、この春「ホテル雅叙園東京」として新たな歴史を歩み始めた。

 「心をつなぐ、麗しき祝祭百景」をコンセプトに、荘厳さとモダンの融合を実現し、日本の美を世界へ向けて発信する。

目黒川に寄り添うように佇む凛とした姿が印象的な外観。昭和10年に建てられた中で現存する唯一の木造建築、都指定の有形文化財「百段階段」をはじめ、館内は日本の粋を集結し、「昭和の竜宮城」と讃えられるほどの見事な装飾で彩られている。

 注目すべきはこの3月にお披露目された、総スイート級の全60室の客室だ。

 「和敬清心」をテーマに、茶室のわびさびに代表される精神性と自然への思い、そして光の演出などをモダンなデザインへと昇華。客室を茶室に見立て、そこに通じる廊下やEVホールを茶庭のような造りとしたのも、日本の伝統美を活かした斬新なアイデアだ。

 和室には檜風呂を設え、アメニティには今治タオルを用意するなど、細部まで行き届いたこだわりもお見事。こうして「現代の茶室」を再現したかのような空間は、海外からのゲストはもちろん、親御さんと訪れても喜ばれること間違いなし。

ゆったりとした空間に、洗練されたデザインと和のあしらいが見事に調和。ジャパニーズモダンの粋を極めた客室。

 また、ゲストに上質なサービスを提供するラウンジなど、多彩な新施設も誕生した。

 季節の移ろいとともに豊かな表情を見せる目黒川に寄り添い、絨毯に散りばめられた桜色が日本の春を表現したのが、「エグゼクティブラウンジ -桜花-」。ここではウェルカムサービスとして、目の前で抹茶を立ててもてなしてくれるのがうれしい。もちろんティータイムやカクテルタイムなどにはまた違ったサービスと表情が楽しめるので、何度でも足を運びたくなる。

桜の彩りと木の温もりで満たされた「エグゼクティブラウンジ -桜花-」。旧雅叙園から引き継いだ気品が漂う。

 ほかには、プライペートパーティにぴったりの紫陽花のあしらいで夏をイメージした「プライベートダイニング –紫翠-」、雅叙園の今昔の意匠が融合しつつ冬のぬくもりを感じさせる「ライブラリーラウンジ -椿-」なども。

 こうしてワンフロアにいながら、日本の春夏秋冬を感じることができる空間造りも大きな魅力のひとつといえる。

蔦谷龍岬による欄間の板絵や、螺鈿を施した漆も美しい床柱など、時空を超えて意匠が融合する空間「ライブラリーラウンジ -椿 TSUBAKI-」。

 そんな中、紅葉をテーマに秋を表現しているのが、最上級のステイを提案する「雅叙園スイート -紅葉-」だ。宿泊スペースに加え、最大26名までのプライベートパーティに対応したこの部屋には、山々の紅葉を表現した屏風と組子格子が情緒を醸し出している。

 「現代の茶室」と「絢爛豪華な旧雅叙園から受け継ぐ空間美」、静と動の和の魅力が一体となったこの「ホテル雅叙園東京」で、新しい癒しを心ゆくまで味わって。

ホテル雅叙園東京
所在地 東京都目黒区下目黒1-8-1
電話番号 03-3491-4111(代)
http://www.hotelgajoen-tokyo.com/

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文=立花奈緒(ブレーンシップ)