小松めぐみの和菓子で和む、ほっこり時間

小松めぐみの和菓子で和む、ほっこり時間

築80年の古民家の包容力に癒される
和文化研究所1階の甘味処「小苦樂」

和のお稽古の帰りに楽しみたい素朴な甘味

小苦樂(東京・目白)
甘味:あんみつ、抹茶白玉ぜんざい

1階の甘味処は、知る人ぞ知る穴場。「小苦樂」という店名には「小さな苦労を楽しむ」という想いが込められています。

 目白駅から目白通りを歩くこと、約10分。細い路地に佇む築80年の古民家を生かした「小苦樂」は、1階を甘味処、2階を日本の伝統文化のお稽古場とする“和文化研究所”です。

 暖簾をくぐり、扉を開けると、その奥は懐かしさ溢れる純日本家屋。玄関先で和服の女将に迎えられると一瞬「ここはどこ?」という気分になりますが、1階は正真正銘、甘味処です。広々としたお座敷にはちゃぶ台が5卓。メニューには「あんみつ」「ぜんざい」「ところてん」「抹茶フロート」などが並んでいます。

「あんみつ」700円。黒蜜は沖縄産の黒糖を100%使用したコクのある甘さ。あんみつは1つ600円でテイクアウトもOK。

 さて、こちらの甘味の特徴は、厳選した素材の風味を生かしていること。

 たとえば「あんみつ」の寒天や「ところてん」は、伊豆産の一番天草(てんぐさ)の煮汁を独自の製法で精密濾過し、敢えて天草独特の風味を残して仕上げるのが「小苦樂」流。富良野産の赤えんどう豆や十勝産の小豆など、吟味した素材を生かした甘味は、素朴でさっぱりした味わいです。

炉を切った3畳の茶室。別途利用料がかかります。

 さらに「小苦樂」が普通の甘味処と違うのは店内に本格的なお茶室があり、希望すれば個室として利用できること。

 躙(にじ)り口を備えた3畳のお茶室は、かつてこの家を所有していた茶道の先生が作ったのだとか。季節によっては茶人の美意識が行きわたった中庭でも、各種甘味やお茶を楽しむことができるそうです。

<次のページ> “おばあちゃんの家”に来たかのようなリラックス感

2017.04.03(月)

文・撮影=小松めぐみ

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