今日の絶景

今日の絶景

スペインの国王にも市民にも愛された
噴水にまつわる微笑ましい逸話とは?

Magnificent View #1187
シベーレス広場(スペイン)

(C)Siephoto / Masterfile / amanaimages

 重厚感ある雰囲気に満ちあふれた美しき首都、マドリード。そのシンボルともなっているのが、中心部にあるシベーレス広場だ。ブエナビスタ宮殿、リナーレス宮殿、スペイン銀行本店など、名だたる建築物に囲まれている。

 中央にあるのは、1782年に造られたシベーレス噴水。広場と噴水というのはありがちな光景だが、ここでは、この噴水こそが主役だ。

 完成は1782年。戦争などで疲弊し荒廃していたマドリードを再開発した際、カルロス3世により建造された。

 目を引きつけるのは、大理石の彫刻。農業と豊作をつかさどるギリシャ神話の女神キュベレーがライオンの引く車に乗る姿が彫られている。あまりのできばえの良さに、カルロス3世がこの噴水を王宮庭園に移動させようとしたところ、市民によって止められたという逸話も残る。

 ちなみに、この広場はもとは「マドリード広場」という名前だったが、噴水にあわせて改名されたのだという。あくまでも、重要なのは噴水、ということのようだ。

2016.12.30(金)

文=芹澤和美

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