最新鋭のドリームライナーで羽田へ

ルフトハンザのファーストクラス搭乗客専用のチェックインカウンターと、その手前の優先レーン。

 さて、空港に戻ったところで、街で買った物の免税手続きを済ませて再び手荷物検査。トランジットなのでチェックインは不要だ。すると、長い列ができている手荷物検査の端に、黒い壁で囲まれた一角があった。ルフトハンザのファーストクラスの乗客専用のチェックインカウンターと、そこから続く手荷物検査だ。

私が利用したのはこちら。ルフトハンザ以外のアッパークラスと、スターアライアンスのゴールドステイタスの搭乗客専用の優先レーンだ。
朝とは違うターミナルにあるルフトハンザのセネターラウンジ。日本へのフライトが出発するこちらのターミナルでは、ファーストクラス搭乗客専用のラウンジは別の場所にあり、スターアライアンスゴールドはセネターラウンジ利用となる。

 ここからはANAのエコノミークラスだけれど、黒い壁の外側にスターアライアンスゴールドの優先レーンがあったのでここから中へ。ここも待ち時間はほとんどない。手荷物検査はファーストクラスの搭乗客と共有だ。免税手続きに意外と時間がかかったので、ラウンジではあまり時間がなかったものの、サクッとプレッツェルとシチューをいただいて機内へ。

機内では、まずはあられと日本のビールを。ルフトハンザではヴァルシュタイナーだったので、空の上でご当地ビール巡り(笑)。

 搭乗口に着くと既に搭乗は終盤だったものの、優先搭乗レーンから機内へ。座席に着くと、偶然にもプレミアムエコノミーとの間のパーテーションの後ろで、足もとの広い席だった。このフライトはとても混んでいて、日本で指定した座席は中央の席だった。前日夜のウェブチェックインの際に再度確認したら窓側席が1席だけ空いていたので、変更しておいたのだった。エコノミーながら、隣の方に立っていただかなくても通路に出ることができる。

 ちなみに、希望の座席が見つからないとき、私はギリギリまで粘る。予約時、ウェブチェックイン時、空港でのチェックイン時、最後のチャンスは搭乗口だ。時間に余裕があるときには、予約とウェブチェックインの間にも確認することがある。ロングフライトの場合はなおさらだ。今回の約11時間半のフライトも、ギリギリで窓側席を確保できたのでかなり過ごしやすくなった。足もとの広い席だったのはラッキーとしか言いようがないけれど。

機内食に日本蕎麦が添えられていると、日本に近づいた気分になる。

 機材はB787-9。「ドリームライナー」と呼ばれて親しまれている機材で、「-9」と付いているものは機体が少し長くなった最新型だ。機内は乾燥しないし、エコノミークラスにも全席電源が付いているし、窓はブラインドではなく色が変わって日差しを遮るなど、他の機材とは違う特徴があれこれあって楽しい。

色が変わる窓とバナナ(笑)。

 夕食後は、足もとの広さを生かして愛用のキャスターバッグをオットマン代わりにしばし熟睡。おめざの軽食にはお粥を選んだ。

 日本が近づいてきて、もうすぐ着陸態勢というころ、CAさんが飴などが載ったトレーを持って歩いてきた。なんと、そのトレーにはバナナ(!)が3本お行儀よく並んでいた。お粥の消化がよすぎて物足りなかった私は、思わずバナナを手に取ってしまった(笑)。

 羽田到着は都心に近くて、ナイトフライトでは本当にありがたい。帰ったらすぐにベッドで熟睡しようと決めつつ帰路についたのだった。

羽田に着陸してから、特別に見せていただいたビジネスクラス。列は2-4-2だけれど、互い違いにシートが配置されているので、座席は1-2-1となっている。
占有スペースの幅が2列分あるので、物を置ける台があったりして広々としている。

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航140回超・60カ国超、海外スパ取材230軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版も好評につき、中国版出版! 第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』好評につき、こちらも中国版出版制作中! 『ファーストクラスで世界一周 95.5万円~(仮題)』2017年春刊行決定!
Twitter https://twitter.com/aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha
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トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!

2016.11.22(火)
文・撮影=たかせ藍沙