迷いながら選ぶのも楽しいフォカッチャ

フォカッチャ8種。左上から時計回りに「コーンマヨ」194円(他は全て237円)、「野菜カレー」「シーフードグラタン」「じゃがバター」「チョリソーと野菜」「マルゲリータ」、中央左「バジリコ」、中央右「3種のきのことれんこん」。

 フォカッチャは、常時8種類程。食べやすいフォカッチャ生地に、様々な具材をトッピングして焼き上げています。

 水牛のモッツァレラチーズを使った「マルゲリータ」や、バジルソースにナス、プチトマト、ベーコンをのせた「バジリコ」は、イタリアンな味わい。「チョリソーと野菜」は、たっぷりの野菜とピリ辛チョリソーで満足度抜群。

 イカ、エビ、アサリ、タコの旨みを自家製ベシャメルソースが引き立てる「シーフードグラタン」、ピーナッツ味噌の風味を堪能できる「3種のきのことれんこん」に、バターの風味とジャガイモのホクホク感が楽しめる「じゃがバター」。

 カレーパンのような「野菜カレー」は、温めるとチーズがとろけてよりおいしくなります。コーンをのせられるだけトッピングした「コーンマヨ」は、マヨネーズ好き、コーン好きにはたまりません。

ご夫婦ふたりで、具材を丁寧にトッピングして作っています。
左:フォカッチャを作るご主人と奥様。
右:焼き上げる前の「バジリコ」。

 武中さん夫妻は1993年、住宅街で「PAN CLUB」をスタートしました。「毎日のように買いに来てくれるお客さまのために、もっとおいしいパンを作ろう」と、本を読んだり、パン屋で教わったり。独学で工夫を重ねていきます。2002年には駅前に移転。10年程前から「近隣の他の店にないパンを作ろう」と、ハード系をメインにしました。

 「菓子パンを作ったら、それしか買ってもらえない。菓子パンをなくして、自分達がおいしいと思うハード系をしつこく作り続けました」と武中さん。

シフォンケーキ色々。

 ケースの中には、フランスパン生地やライ麦パン生地で作った、小ぶりで食べやすいハード系のパンが色々並んでいますが、あんパンやジャムパン、クリームパンなどの菓子パンはひとつもありません。替わりは、パウンドケーキとシフォンケーキなど。

2016.08.28(日)
文・撮影=そおだよおこ