全国でも5軒しかない天然氷の蔵元が3軒もある栃木県。フルーツの名産地としても知られる栃木県の極上かき氷を“かき氷の女王”原田麻子さんにお伺いしました。

» 第2回 高くそびえる大人の味「カフェ・オ・レ」
» 第3回 とろみのある上品な甘さ「生桃ミルク」
» 第4回 滑らか天然氷とレモンの爽快感「レモン牛乳」
» 第5回 高級青果店の「パイナップル&まるごとメロン」

フルーツ天国ならではの、高コスパ氷に出合えます

 ランチも夜も。かき氷は季節を問わず食べています。この3年間で食べなかった日は1日もなく、気がつけば1年に1800杯は口にしていました。ふわふわの氷とシロップが奏でるハーモニーに一瞬でその姿が消える瞬間芸術のような美しさ。すべてに魅了されています。

 都内はもちろんのこと、おいしいかき氷があると聞けば地方にも足を運んでいます。中でも注目は栃木県。ここ最近でかき氷のお店も増えましたし、栃木には全国でも5軒しかない天然氷の蔵元が3軒もあります。沢の水を池に貯めて2~3週間かけてゆっくり凍らせて作る天然氷は量産が難しくとっても貴重。氷だけではなくシロップもすごいんですよね。栃木は、いちごの生産量が日本一だったり果物の名産地。旬のフルーツをふんだんに使って作るシロップは贅沢な味!

 ほんのり甘みがあってふわっと溶ける天然氷と新鮮で濃厚な果実のシロップ。栃木でしか味わえないかき氷をぜひ味わってみてほしいです。

一口一口がとっても贅沢に感じられる

◆ パティスリーメルシー

パティスリーメルシーの「完熟いちご蜜」700円。

 宇都宮を代表するパティスリーが手掛けた一品。夏の間、ケーキの代わりに涼を感じるものを、という理由からメニュー化。

「店に併設されたテラスで目の前に広がる栃木の自然を愛でながら冷た~い氷を口に含む。このシチュエーションも含めて、一口一口がとっても贅沢に感じられます」(原田さん)

パティスリーメルシー
所在地 栃木県宇都宮市砥上町795-4
電話番号 028-649-0607
営業時間 10:00~19:00(L.O. 17:00)
定休日 不定休
URL http://www.okashinokobo-merci.com/

● 今回お話を伺ったのは……

原田麻子(はらだあさこ)さん
1日に10杯食べることもある“かき氷の女王”。2016年9月末まで「cobi coffee」青山店、NEWoMan新宿店、池袋の「coffee valley」で自身が監修するかき氷を販売。今夏、「氷舎mamatoko」をオープン予定。

2016.07.07(木)
Text=Shiho Kodama
Photographs=Tamon Matsuzono

CREA 2016年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いまの47都道府県いいとこどり。

CREA 2016年8月号

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いまの47都道府県いいとこどり。

定価780円