今日の絶景

今日の絶景

奄美大島の亜熱帯ジャングルには
絶滅が危惧される動物たちが生息する

Magnificent View #1007
金作原原生林(鹿児島県)

(C)R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages

 奄美大島の市街地から車で30分も走ったところには、ジャングルのような風景が広がっている。亜熱帯広葉樹が鬱蒼と茂る、金作原(きんさくばる)原生林だ。

 この原生林を代表する植物が、生きた化石といわれる、ご覧の巨大なヒカゲヘゴ。シダ科の植物で、大きいものは15メートルほどにまで成長するという。

 また、ここは希少な動物が生息する場所でもある。短い耳に短い足、ずんぐりむっくりした体つきのアマミノクロウサギは特別天然記念物。青い羽根を持つカラス科のルリカケスも、絶滅が危惧されている天然記念物だ。

 こうした希少な生物がいるのは、奄美群島の成り立ちに関係している。今から150万年前から100万年前にかけて、奄美列島は大陸から分離した。以来、生きものたちが独自の進化を遂げた結果、固有種や固有亜種が生息するようになったのだ。

 奄美といえば海のイメージが強いが、森の自然も、島の大きな魅力。いつまでも美しいこの森が残されることを、願わずにはいられない。

2016.07.03(日)

文=芹澤和美

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