無人地帯となった奇妙な光景

作品シリーズ「悪夢」2013-2014 (C) Carlos Ayesta + Guillaume Bression

 ベネズエラに生まれてパリで活動するカルロス・アイエスタ。パリ生まれで東京に拠点を置くギョーム・ブレッション。二人の写真家が共同でプロジェクトを立ち上げた。

 被写体となったのは、東日本大震災の現場。彼らは震災直後に福島第一原発の周辺の街へ入り、無人地帯となった奇妙な光景を撮影した。ドキュメンタリー手法とアート表現、双方の力を有効に用いた作品シリーズを、会場いっぱいに展開する。

『Retrace our Steps ─―ある日人々が消えた街』
カルロス アイエスタ+ギョーム ブレッション 写真展

会場 シャネル・ネクサス・ホール(東京・銀座)
会期 2016年6月24日(金)~7月24日(日)
料金 入場無料
電話番号 03-3779-4001
URL http://www.chanel-ginza.com/nexushall

山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』 (星海社新書)など。「写真を読む夜」「Provokeproject」など写真に関するイベントも定期的に開催。

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2016.06.23(木)
文=山内宏泰

CREA 2016年7月号
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この記事の掲載号

明日のためのハワイ

CREA 2016年7月号

食べて遊んで、いい気持ち!
明日のためのハワイ

定価780円