~ガイド付き「「勝海舟と坂本龍馬ゆかりの地・赤坂」散策会~



増上寺山内最古の子院である、三縁山廣度院【さんえんざん こうどいん】(※1)(東京都港区・以下、廣度院)(https://neribei.com/)は、2023年5月に『練塀(ねりべい)』の解体調査を行い、重要文化財資料「江戸城造営関係資料集」(※2)に記録されている、江戸城の『練塀』と同じ内部構造をしていることを発見しました。

「江戸城造営関係資料集」の『練塀』内部構造を、現在唯一確認できる存在として、

同資料集に記された、「増上寺三門左右練塀」の存在を証明検証していく貴重な文化財です。

廣度院練塀保存委員会では、浮世絵に描かれた江戸の街に欠かせない存在であった『練塀』の現存する場所や、かつてあった場所を巡る都内歴史ツアーを開催しています。

※1:廣度院表門及び練塀が1998年12月11日に国登録有形文化財(建造物)として登録

※2:『江戸城造営関係資料集(甲良家伝来)塗師方壁方瓦方当時物并本途内訳』東京都立中央図書館所蔵

■「勝海舟と坂本龍馬ゆかりの地・赤坂散策会」概要

長年、勝海舟が暮らし、坂本龍馬と出会った赤坂をめぐります。また、報土寺では、江戸時代に築かれた築地塀をじっくり見学します。赤坂の歴史ツアーを通じて、江戸時代の息吹を感じながら、日本の歴史を再発見する素晴らしい体験をお届けします!

日程:

2024年9月8日(日)14:00集合~16:30解散予定

定員:

20名

参加費用:

お一人様3,000円(税込)

※拝観冥加料は個人払いです。

集合場所:

東京メトロ千代田線赤坂駅3b出口方面改札口

ご案内:

近藤圭二(廣度院練塀保存委員会)

締切り:

2024年9月5日(木)

お申し込み:

1)お名前、2)携帯番号を明記の上、info@neribei.com(廣度院練塀保存委員会)までメールで

お願いします。

※ツアー当日は、残暑も予想されるため定期的に休憩箇所を設けています。水分補給の徹底や日差し対策など、参加者各自での熱中症対策もお願いします。気分が優れない場合は、無理をせずツアーガイドまたはスタッフまでお声掛け下さい。



■今後のスケジュール

東京文化財ウィーク2024特別期間企画「廣渡院と増上寺の練塀散策会」開催!

廣度院では、文化財ウィーク特別期間中に、港区芝公園エリアの歴史ツアーを開催します。

明治時代まで周辺に多く存在した「練塀(ねりべい)」が現存する、廣度院・増上寺周辺を散策します。また、文化財ウィーク期間中は様々な企画を開催しますので、お気軽にお立ち寄り下さい。

ツアー開催日程:

2024年10月26日(土)、10月28日(月)、10月31日(木)、11月2日(土)、11月4日(月・祝)

各日程の集合時間は13:00となります。

定員:

20名

参加費用:

お一人様2,000円(税込)

※拝観冥加料は個人払いです。

集合場所:

廣度院(東京都港区芝公園1-8-16)

■保存会メンバー募集

国登録有形文化財(建造物)の廣度院表門及び練塀の保存・活用活動には皆様のお力添えが欠かせません。

歴史ある文化財の保存活動に携わって下さる仲間を募集しています!

廣度院練塀保存委員会公式LINEアカウント:https://lin.ee/9U1UjEi



■廣度院と廣度院練塀とは

廣度院(こうどいん)は、酉譽聖聰上人が増上寺を開山したときに別に一院を建てた山内最古の子院です。増上寺が芝の地に移転時、三解脱門正面の角に聖聰上人の不動尊とともに移転しました。練塀は表門のある大門通正面(南面)左から御成道(西面)の増上寺参道の要所に廻り、江戸時代に増上寺境内一帯に存在していた往時の姿で残しています。重要文化財資料『江戸城造営関係資料(甲良家伝来)・塗師方壁方瓦方当時時并本途内訳』にある、江戸城「西丸吹上」・増上寺「三門左右練塀」図版と構造工法が一致し、山内独自の貴重な練塀遺構であることが解明されました。大門~三解脱門、御成門~台徳院殿惣門に至る増上寺境内の街路景観を、江戸時代から今に伝えています。

廣度院練塀(こうどいんねりべい)は、職人の手で土と石灰などを練り、欠瓦を間に入れて築地(ついぢ)していく伝統工法で形成されています。江戸幕府作事方(大棟梁)甲良筑前守棟村が記した、『江戸城造営関係資料集(重要文化財資料)』内に、「塗師方壁方瓦方当時物幷本途内訳」があり、【練塀】と題され、図版の内部構造と工法・成分構成が記載されおり、廣度院練塀は、2023年5月解体調査により、本途内訳の図版と一致する内部構造であることが確認できました。欠けた瓦と練土を押し固めることにより強度が増し、5層流線形(アーチ状)土面の上に瓦を渡すことで、強度と水捌けの機能を持つ塀であると考えられています。

また、江戸城以外にも、江戸の武家屋敷寺社仏閣に到るまで、多用されていた塀であることが浮世絵から読み解くことができます。

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