Magnificent View #813
ハイリヒ・ガイスト・シュピタール(ドイツ)

(C) Miles Ertman / Masterfile / amanaimages

 ドイツ南東部にあるニュルンベルク。旧市街を貫くペグニッツ川の中洲にまたがるご覧の建物は、1830年代に建てられた社会福祉施設。商人であり市参事も務めたコンラート・グロースが、貧困層を救うために建てたものだ。

 現在、2階は高齢者用施設として使われているが、1階は市内でも屈指の郷土料理レストランとなっている。ここでは、地ビールのトゥッヒャーを飲みながら、名物の焼きソーセージや牛すね肉の煮込みを食べるのが定番だ。

 夜はライトアップされロマンチックな雰囲気に。さらに12月はクリスマスツリーも飾られ、一段と情趣に富む。もちろん、テーブルは連日、満席必至だ。

 ニュルンベルクといえば、クリスマスマーケットが有名。マーケットを散策し、こんな店で食事をすれば、たっぷりとメルヘン気分に浸れそうだ。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2015.12.22(火)
文=芹澤和美