今日の絶景

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日本三大名園に数えられる後楽園は
藩主の好みや懐具合を映す鏡だった

Magnificent View #795
岡山後楽園(岡山県)

(C) Allan Baxter / Masterfile / amanaimages

 岡山にある後楽園は、金沢の兼六園、水戸の偕楽園と並ぶ日本三大名園のひとつ。江戸時代の面影を残す広大な園内は、能舞台あり、池あり、茶畑ありと、見どころが点在している。

 完成は1700年。備前岡山藩の2代藩主だった池田綱政が、眺望を楽しむ安らぎの場として建造した。綱政が田園風景を好んでいたため、当初の園内は田畑が多く配置されていたという。

 綱政の子、継政は水路や池を設け、散策を楽しめる造りに改築。だが、1771年に藩は財政難に。5代藩主治政が経費節減のため田畑の耕作に当たっていた人々をやめさせ、一時的に芝生の庭園になったこともあった。

 時代ごとの藩主の好みや社会事情によって姿を変えてきた後楽園。一般公開されるようになったのは、明治時代に入り、岡山県に譲渡されてからのことだ。第二次世界大戦中の空襲では大半が焼失したものの、1950年代から10年ほどの年月をかけて復元。現在は、往時の優美な姿を取り戻している。

2015.12.04(金)

文=芹澤和美

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