今日の絶景

今日の絶景

ヴェネツィア情緒薫るクレタ島の港で
異彩を放つオスマン朝時代のモスク

Magnificent View #714
イェニチェリ・モスク(ギリシャ)

(C) Siephoto / Masterfile / amanaimages

 ギリシャのクレタ島北岸にあるハニアは、島で2番目に大きな港湾都市。ここは、古代ギリシャ、東ローマ帝国、ヴェネツィア共和国の支配下に置かれ、17世紀にはオスマントルコ領となった場所。

 ヴェネツィア時代の名残を薫らせるのが、ヴェネツィアン・ポートと呼ばれる港周辺の街並みだ。一帯にはパステル調の建物が並び、往時と変わらぬ風情を漂わせている。

 そんなヴェネツィアの雰囲気の中にぽつんと残るオスマントルコ時代の建物が、ご覧のイェニチェリ・モスク。建物の完成は1645年と、トルコがこの島にやって来た時までさかのぼる。

 イェニチェリとは、オスマントルコの歩兵軍団のひとつ。領内のキリスト教徒の子息を徴用していたことから、ここハニアでも、ギリシャ人には恐れられていた存在だ。そんなイェニチェリの名を冠したモスクを、地元では丁寧に修復。現在は展示場などとして利用しているというから、おおらかな島の人々の気質がうかがえる。

2015.09.14(月)

文=芹澤和美

同じテーマの記事

もっと見る

TRAVEL} 新着記事

もっと見る

  • ILTM
ページの上部へ