大人気ブロガーよりのまさみさんの著書『弁当パフォーマーまさきちの弁当ごよみ十二カ月』の巻末に収録している、「まさきちの弁当詰め方講座」の拡大版をお届けします。同じおかず・お弁当箱でも、詰め方次第で、ふたを開けた時の「おいしそう!」というインパクトがまったくちがうのです。お弁当のレシピは本書(文藝春秋BOOKSで詳しく見る)または前著『弁当パフォーマーまさきちの 弁当は人生だ!』を参考にしてくださいね。

 こんにちは。よりのまさみです。

 さて、前回に引き続き肉食女子Kさんを迎えてお届けする弁当詰め方道場第5回。今回はソーセージ弁当です。では早速、Kさんの弁当を拝見しましょう。

【Before】Kさんの「ソーセージ弁当」

[今回のお弁当]
ソーセージソテー/ブロッコリーのおかかあえ(以下、ブロかか)/きんぴらごぼう/ちくわきゅうり/いり卵

「今回は丸型のお弁当箱に初チャレンジ。大好きなソーセージを一袋丸ごと入れたお弁当を、かわいく美味しそうに作りたい! と思って作りました。まずご飯を片側にきっちり詰めて、ブロッコリーは前回の教えを生かして小さめの房にして端からキュキュっと詰め、ちくわきゅうりを並べ、ソーセージをたっぷり入れてきんぴらを詰めたら、またもギュウギュウ弁当になってしまって、いり卵が入るスペースがない……。しかもギュウギュウの割には、ご飯とソーセージの隙間が目立ってしまっていたので、とりあえずいり卵でバラバラと隙間を埋めたりご飯の上にもかけたりしたのですが、当初のイメージとは大違い。できあがったらあまり美味しくなさそうでした……。色味も偏ってる感じ? とてもがっかりです。おかずの詰め方の順番が悪かったのかなぁ、など反省してみましたが、結局わからずじまいです」(Kさん)

 ソーセージを一袋丸ごと!

 念のため、何本入りかを確認したところ、6本入りとのこと。

 ソーセージ6本を600mL程度の弁当箱に詰め、尚且つ、その他にもこれだけのおかずを盛り込んでキッチリ収めきっている時点で素晴らしいと思うのですが、Kさんは弁当を“かわいく美味しそう”なものにしたいご希望をお持ちなので、前回同様、ギュウギュウ弁当になってしまった、色味も偏ってる、とお悩みなのですね。

 了解いたしました。同じおかずで、同じ弁当箱を使って作ってみましょう。

 まずは、完成形をご覧ください。

 ソーセージは一袋6本入りのものを全て使いました。

 今回は、ソーセージ6本が可憐に見えるよう、詰め方以前の切り方に少し工夫をしてみました。

 では、順を追って詰め方を見ていきましょう。

2015.06.23(火)
文・撮影=よりのまさみ