この夏、必見! 花火写真家が案内する全国花火大会ベスト20

この夏、必見! 花火写真家が案内する全国花火大会ベスト20

まるで花火の美術館
全国の名作を堪能できる常総きぬ川

常総きぬ川花火大会(茨城県)

流星群光(りゅうせいぐんこう):総称では、玉名「細波芯錦菊先変化」とも名付けられます。中心の輪は、「細波(さざなみ)」で、開くときには光が雫のように尾を引いてピカピカ光ります。「芯(しん)」として使っているので「細波芯」といいます。大きな輪は錦色の尾を引 いて、その先が「変化」しているので「先変化」と名前を付けたりします。「錦菊」の先が「変化」することから、「飛遊星(ひゆうせい)」とも名付けられます。

 「常総きぬ川花火大会」の魅力は、全国の花火大会で打ち上げられた屈指の名作を、居ながらにして堪能できることです。

 オープニングは200メートルの「滝」仕掛の「富士山」から始まりますが、その後に続くプログラムが他の花火大会とは大きく異なります。2014年は内閣総理大臣賞第12回受賞者による「野村陽一 花火 GALLERY 5号玉100連発」をはじめ、「日本の花火ベストセレクション」、「内閣総理大臣賞受賞のミュージックスターマイン」、「花火の巨匠・スーパースターマインの競演」、「花火ミュージアム ~至高の世界・美の巨人たち~ 」などでした。まるで花火の美術館にいるような気持ちにさせられる花火大会といえます。大会の主宰者側によほどの目利きがいなければ、このようなプログラムを組むことはできないでしょう。

 フィナーレとなる、幅300メートルのミュージックスターマインも、花火と音楽が一体となり必見です。

 この花火大会の歴史は、1949(昭和24)年旧水海道町の、「関東花火競技大会」として開催されたのち、現在の「常総きぬ川花火大会」の名称となっています。

大会概要
【大会名称】 常総きぬ川花火大会
【開催場所】 茨城県常総市、鬼怒川河畔「橋本運動公園」
【観覧席】 有料観覧席あり(要予約)
【アクセス】 関東鉄道常総線水海道駅下車、徒歩15分
【URL】http://www.joso.or.jp/
【問い合わせ】 常総きぬ川花火大会実行委員会事務局
      TEL:0297-22-2121 FAX:0297-22-2124

泉谷玄作(いずみや げんさく)
写真家。1959年 秋田県に生まれる。花火の撮影をライフワークとする。現代美術作家、蔡國強(Cai Guo-Qiang)氏の依頼で、2002年MoMA(ニューヨーク近代美術館)主催の「動く虹」の花火や、2003年ニューヨークセントラルパーク150周年記念の「空の光輪」の花火などを撮影。著書に、『心の惑星-光の国の物語』(クレオ)、『日本列島 四季の花火百華』(日本カメラ社)、『静岡県ふくろい遠州の花火』(日本カメラ社)、『花火の図鑑』(ポプラ社)、『花火の大図鑑』日本煙火協会/監修 (PHP研究所)、『日本の花火はなぜ世界一なのか?』(講談社+α新書)など、花火に関するもの多数。日本写真家協会会員。

2014.07.20(日)

文・撮影=泉谷玄作

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