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“砂漠のバラ”をモチーフにした建築も見どころ

 世界的な建築家が手掛ける建築も見どころの美術館や博物館へ。「イスラム美術館(MIA)」は、ルーブル美術館のガラスピラミッドで有名なI・M・ペイによる幾何学立体の建物が印象的。7~19世紀のイスラム文化圏(中東やアジアなど)から収集されたコレクションが展示されています。

 プリツカー賞受賞建築家であるジャン・ヌーヴェルが“砂漠のバラ”をモチーフに設計したのが「カタール国立博物館(NMoQ)」。インパクト大な建物の中には先史時代から現代にいたるまでの、カタールの歩みが展示されています。

  ディナーには、カタール国立博物館の4階にあるフランス料理界の巨匠アラン・デュカスのレストラン「ジワン」はいかがでしょう? カタールの自然や海辺の豊かな伝統を一皿に落とし込んだ料理は、フランス料理というよりカタールの地元料理。古代ベドウィンが調理に使った手法が取り入れられており、従来とはひと味違うカタール料理が楽しめます。

 1日にこれだけ詰め込むと、ズラルへ戻った時はさすがに深夜でしたが、駆け足ながら、カタールで今見ておきたいスポットを回ることができました。

2024.04.10(水)
文・撮影=古関千恵子