一時は30匹以上…「たくさんの命を見送った」タバやん。さんだからこそ身に染みてわかる、人間と動物がともに暮らす“本質”【本人提供の写真多数】

 お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第32回は昨年の「キングオブコント」で準優勝したカゲヤマ・タバやん。さん。

 動物全般、特に爬虫類が好きで、現在はウサギ3匹、インコ1匹、ヤモリ1匹、カエル1匹の6匹と暮らしています。

 その愛するペットたちは、ネザーランドドワーフとミニレッキスのミックス・塩大福(オス・5歳)、ライオンドワーフラビットのうさ山(オス・4歳)、うさ野(メス・4歳)、コザクラインコの小雨(オス・4歳)、ヒョウモントカゲモドキ・ベルアルビノのベル(メス・4歳)、アフリカウシガエルのモー(メス・3歳)。

 熱帯魚から爬虫類にハマり、一時期は30匹以上飼育していたというタバやん。さん。たくさんの死を経験して変化した動物への向き合い方、過去に飼っていた愛する動物たちからの教訓を今に活かしていることなど、いろいろと語ってもらいました。

» 【写真多数】タバやん。さんが一緒に暮らしている動物たち。過去にはウズラのきょうだいも…?


“生き物係”がそのまま大人になってしまった?

――これまでさまざまな動物と暮らしてきたそうですね。

 一番多かったときは30匹以上いましたね。ボールパイソンっていうぶっとい蛇が4匹くらいいましたし、ほかのヘビも3匹いて。カメレオン、リクガメ、あとヒョウモントカゲモドキが10匹くらい。フトアゴヒゲトカゲを2匹飼っていたら40匹くらいこどもが産まれて。さすがに手に負えないので、何匹か以外は好きな方に引き取ってもらいました。ウサギも最初はこども含めて4匹いましたし、インコも3羽いました。あ、ヒメウズラも飼ってましたね。

――たくさんの動物と暮らすようになったきっかけは?

 元々、熱帯魚が好きでずっと飼っていて、そこから爬虫類に移行していって。ちまたではそうやって魚から爬虫類にハマっていくことを「上陸」っていうんですけど、まさに僕もそうなりまして。爬虫類ってやっぱり男の子は好きじゃないですか。きれいな模様の爬虫類がたくさんいるので、僕もコレクション心をくすぐられてどんどん集めたくなってしまって。爬虫類が好きになりたての人はそうやって多頭飼いする人が多いらしいので、僕はその典型でした。

 もちろん一生懸命向き合って育てていたんですけど、生き物なので最後は死んでしまう。数が多い分、そのたびに悲しみを味わうのが辛すぎて、多頭飼いはやめました。

――小さくても命ですもんね。

 そうなんです! 最初はかわいいからってSNSにもあげてたんですけど、やっぱり小さな生き物ですし、一生懸命育てていても病気になることがあるんです。で、死んでしまったのに、ファンの方から「あの子どうなりました?」と聞かれると辛くて……。自ら発信するのをやめました。爬虫類は懐くことはなくて、エサをくれる人だと認識して“慣れる”くらいなんですけど、インコやウサギは懐いてくれる分、僕も情がさらに湧いてしまって。死んじゃったときは泣きましたね。そういう経験から、いまはSNSなどでは発信せず、今いる子を大事に育てています。

――最初に熱帯魚を飼ったのはいつなんですか?

 20代半ばくらいですかね。あと、メダカや金魚も飼っていて、水槽のレイアウトにもハマっていました。そこから、シリケンイモリっていう沖縄のイモリを飼うようになって。「水槽で飼えるんだ」と知っていろいろと調べてハマっていったんです。

 家で雑種の犬を飼っていたこともありましたし、学校では生き物係をやっていたので、動物全般が好きでしたね。

2024.03.31(日)
文=高本亜紀
撮影=山元茂樹
写真=タバやん。