この度大変ありがたいことに、八咫烏シリーズが第9回吉川英治文庫賞を頂きました。過去にはファンタジー作品の先達、『しゃばけ』や『十二国記』、『守り人』シリーズなどが受賞された素晴らしい賞です。尊敬する先輩方の後輩となれたことが非常に嬉しく、選んで頂いたこと、心より光栄に思います。

 しかし記者会見の席でも申し上げましたが、この受賞は決して私一人の力によるものではありません。大前提として、八咫烏シリーズを応援してくれた読者の皆様の力があってこそであり、個人としての私を支えてくれた家族や友人達がいてこそであり、何より、作家としての阿部智里を育て、八咫烏シリーズを世に広めようと頑張ってくれた多くの関係者の努力が評価された結果だと思っております。

 この場を借りてここまで私とシリーズを支えて下さった全ての方に、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございます! 引き続き精進して参りますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。

 ただの「原稿」を「本」という形にして、多くの読者さんのもとへと届けるまでには、たくさんの方の協力が必要です。中でも、読者さんと密接な関わりがあるのが書店員さんで、八咫烏シリーズは過去にPOPコンテスト店内装飾コンテストを行うなど、非常にたくさんの書店員の皆様のお力を借りて参りました。

 実は受賞のお知らせも、名古屋の書店さんへの挨拶回りの真っ最中に頂いたのです。と、言いますのも、もともと名古屋、大阪、京都の書店さん訪問を3月4~5日に予定していたのですが、それが記者会見の日と被ってしまうということが分かったため、「万が一受賞したら、流石に名古屋から帝国ホテルに瞬間移動は出来ないでしょう。でもまあ、受賞したか否かのお知らせをもらうだけなら書店さんまわりの最中でも問題ないですよね(笑)」という編集さんのクールな采配によってリスケすることになったのです。

名古屋テレビ塔の前で記念撮影。その1時間後に阿部さんの携帯が?
名古屋テレビ塔の前で記念撮影。その1時間後に阿部さんの携帯が?

 念のため、何時にお知らせが来るかだけは確認してもらい、「これなら移動時間中にお知らせが来るでしょうから、行ける行ける!」みたいなノリで出張は強行されました。

2024.03.26(火)