寒さの中で力を蓄えた草木がパワフルに芽吹き、次々と花を咲かせて景色をカラフルに染め上げる春がやってきました。日本各地に、今しか見られない、かけがえのない美しい景色が広がっています。

 今回は大阪府が誇る、春の絶景・風物詩をピックアップ。自然が織りなす奇跡の景色に会いにいきませんか?

» #01 下赤阪の棚田
» #02 造幣局 桜の通り抜け
» #03 道明寺天満宮の桜
» #04 大阪城公園の桜
» #05 大阪まいしまシーサイドパークのネモフィラ
» #06 花博記念公園鶴見緑地のネモフィラ
» #07 狭山池公園の桜
» #08 川崎橋からの桜
» #09 こいのぼりフェスタ1000
» #10 大相撲三月場所

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆下赤阪の棚田

 大阪市内から車で1時間弱の場所にある千早赤阪村。自然豊かなこの村ではいたるところで棚田が見られるが、なかでも有名なのが鎌倉時代の武将・楠木正成ゆかりの地「下赤坂城址」の裾野に広がる「下赤阪の棚田」。

 「日本の棚田百選」の一つであり、山肌に美しい模様を描く段々畑はカメラマンからも人気の撮影スポット。四季折々で情緒あふれる景色が楽しめ、春には水を張った棚田の水面に青空や夕焼け空が映り込む、幻想的な光景が堪能できる。

見ごろの時期:5月ごろ

下赤阪の棚田(しもあかさかのたなだ)

所在地 大阪府南河内郡千早赤阪村大字森屋
https://osaka-info.jp/spot/shimoakasaka-terraced-paddy-fields/

◆造幣局 桜の通り抜け

 大阪市内に数ある桜の名所のなかでも、種類豊富な桜が楽しめるのが「造幣局 桜の通り抜け」。造幣局構内には珍しい品種の桜が多く、約140品種、約340本の桜の木があるという。

 この桜を一般市民も見られるようにと、明治16(1883)年に始まったのがこちらのイベント。構内の旧淀川沿い約560メートルの通路が1週間限定で解放され、ほかでは見ることができない品種など、種々様々な桜を観賞できるのが大きな魅力だ。

 入場は事前申し込み制(先着順)となっており、3月中旬ごろ、開催期間が決まった時点で造幣局ホームページにて受付開始日時が公表される。詳細はホームページでチェックを。

開催時期:2024年4月5日(金)~4月11日(木)

造幣局 桜の通り抜け(ぞうへいきょく さくらのとおりぬけ)

開催地 大阪府大阪市北区天満1-1-79
https://www.mint.go.jp/

2024.03.24(日)
文=佐藤由樹