冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、愛媛県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

» #01 圓満寺
» #02 滑川渓谷
» #03 伊佐爾波神社
» #04 伊予市犬寄峠と菜の花
» #05 石鎚スキー場
» #06 白猪の滝
» #07 肱川あらし
» #08 道後温泉本館 すす払い
» #09 椿まつり
» #10 鬼北町のきじ鍋

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆圓満寺

 道後温泉の徒歩圏内にある円満寺は、阿弥陀如来が本尊の寺院。仏堂にある大きな白塗りの地蔵尊を拝むことができる。1855年の地震で道後温泉の湯が止まったときに、この地蔵に祈願したところ、湯が湧き出たことから「湯の大地蔵」とも呼ばれ、地元で愛され続けている。

 今では、恋愛祈願のお寺として道後温泉のシンボルマーク「湯玉」をモチーフにした「お結び玉祈願」をする人や、境内に奉納された色とりどりのお結び玉をバックに記念撮影をする女性観光客で賑わっているお寺でもある。旅の思い出やご利益をいただける開運スポットとして立ち寄ってみたい。

円満寺(えんまんじ)

所在地 松山市道後湯月町4-49
https://www.city.ozu.ehime.jp/site/kanko/1190.html

◆滑川渓谷

 愛媛県東温市にある滑川渓谷は、長い年月をかけ浸食されてできた渓谷美を楽しめるスポット。

 特長は、約1キロメートルにも広がる一枚岩「ナメラ」の川床を滑るように流れる水の浸食により作り出された幻想的な景色。小さなくぼみで渦を巻いたように見える岩肌や砂礫岩など、自然のスケールの大きさを感じずにはいられない。

 冬は辺り一面が雪で白に染まり、凛とした雰囲気に。秘境と呼ぶにふさわしい神秘的な風景を見れば、心身ともにリフレッシュできるだろう。

滑川渓谷(なめがわけいこく)

所在地 愛媛県東温市明河
https://www.city.toon.ehime.jp/soshiki/13/1339.html

2024.01.29(月)
文=佐藤由樹