創立50周年、最初からほぼ変わらない基本4点は、様々な年代の肌を救ってきた。20代で始める人、衰えを感じて始める人、更年期から、閉経後から始めた人、生涯にわたり肌を預けてきた人も数限りない。なのに全ての人が救われるのは、この基本4点が最初から“肌の土台作り”をテーマとし、免疫を高める処方を刻々と進化させてきたからに他ならない。

 特に女性ホルモンの恩恵が受けられない更年期以降、この土台エネルギーが全ての支えになる訳で、唯一無二の生涯スキンケアとも言えるワンラインは、今こそ評価すべきではないか。

 

 もし大塚製薬がエクオール研究を始めなかったら更年期問題は今ほどクローズアップされなかったかもしれない。更年期症状を全般的に緩和させる直接的な解答エクオール。それを体の中で作れない人、不足している人のためのサプリ、エクエルの研究開発は常識を塗り換え、1人で悩まず自ら改善し前向きに生きる更年期生活そのものを開拓。その功績はあまりに大きい。

功労賞
小林製薬
「120年前から一人更年期と戦い実績を積み上げてきた歴史的ブランド」

 長い間、更年期と一人向き合ってきた「命の母」は独自に研究を重ね、明治36年発売。120周年を迎えた。“生命を育む母性”を愛おしむ「命の母A」はホルモンバランスや自律神経の乱れによる更年期の不調を、気血水の観点から改善。13種類の生薬に加え、ビタミンやカルシウムも配合。症状で使い分けられるシリーズや悩み対応別の製品は極めて充実、今なお圧倒的な存在感を放つ。

 

 ここに行けば何かしら答えがある……そんな駆け込み寺的な役割で更年期世代を支えるのが、ファンケル。超ロングセラーの無添加化粧品はもちろん、骨や筋肉のインナーケアなどは更年期にとって痒いところに手が届く品揃え。ズバリ50代からの悩みに深く広く取り組んできた。擦れや締め付けを極力なくした敏感肌用下着はその象徴。悩みにピタリ寄り添う見事な解答には、もう脱帽。

★更年期世代に隠れ売れしてきた名品、体毛問題に取り組む名品、イライラを鎮める芳しき天才、更年期に効くメイクなど、齋藤薫さんが「閉経(メノポーズ)からが人生。残り半分、私たち全然安泰だと名品を見て悦に入って欲しい」と話す「更年期ベスコス いいもの大賞」の全63品は『週刊文春WOMAN2024創刊5周年記念号』でご覧いただけます。

text:Kaoru Saito
photographs:Hirofumi Kamaya
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週刊文春WOMAN Vol.20 創刊5周年記念号(文春ムック)

定価 770円(税込)
文藝春秋
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2023.12.30(土)
文=齋藤 薫