ふわふわのどら焼きも名物に

 甘納豆はもちろんですが、このお店でぜひ注目していただきたい商品が「どらやき」です。

 4代目の青山雅美さんが、毎朝、皮を店頭で手焼き。焼きあがった皮は一旦冷まし、注文があってから餡を挟んで販売。

 「甘納豆を若い人に知ってほしくて、身近などらやきが店を訪れるきっかけになればと思ったんです」と雅美さん。始める前に、あちこちのどらやきを食べ歩き、しっとり、ふわふわの食感の皮、さらに、手に収まる大きさに決めたのだと言います。

 食べると、甘さ控えめの小豆甘納豆で炊いた餡と、スポンジ生地のようにふんわり、しっとりした皮が、口の中で一体になり、優しい口溶け。後口もすっきり。「卵白と卵黄を別々に泡立てて、泡が潰れないように低めの温度で焼き上げています。お茶なしでそのまま食べられるようにしました」という雅美さんのこだわりが感じられる逸品です。

 1日50個ほどの限定商品。夏は、同じ皮にアイスをサンドした「どらやきアイス」も人気なのだとか。

2024.01.14(日)
文・撮影=そおだよおこ