あの文豪が名付けた絶品最中

◆芝神明 榮太樓

 芝大神宮の側にある「芝神明 榮太樓」。明治18年創業、日本橋の榮太樓總本鋪からのれん分けされた老舗和菓子屋です。

 看板商品は、明治時代から手がける「江の嶋最中」で、文豪・尾崎紅葉が名付け親というエピソードも有名です。貝殻を模った見た目もユニークで、一つ一つ並べたくなるような可愛さ。しかも、それぞれ違ったあんこが入っているのも嬉しく、どの貝を選ぼうか考える時間も楽しい。

 アワビは粒餡、ホタテはこし餡、カキは白餡、ハマグリは柚子餡、アカガイは胡麻餡。5つのこだわりの餡は舌触りも良く、香ばしい皮との相性がナイスィーツ!

 ひと口ほどの小ぶりなサイズなので、食べ比べしながら味わうのもおすすめ。遊び心と美味しさが詰まった、心掴まれる最中です。

芝神明 榮太樓

所在地 東京都港区芝大門1-4-14
電話番号 03-3431-2211
https://www.shiba-eitaro.com/

2024.01.07(日)
文=スイーツなかの
撮影=深野未季