台湾は知る人ぞ知る温泉天国。著名な温泉郷から一軒宿の秘湯まで、さまざまなタイプの温泉が楽しめます。今回ご紹介したいのは台湾の南部にある「関子嶺温泉」。ここは珍しいドロ湯が湧き出ており、お肌がつるつるになると評判のいで湯です。

「美人湯」と呼ばれた名湯を訪ねる

関子嶺の温泉街。ひなびた独特の風情が魅力です

 台湾の面積は日本の10分の1程度。九州よりもさらに小さい島なのですが、島内には100カ所近い温泉が知られています。今回、ご紹介したいのは関子嶺温泉。ここは古くから知られてきた名湯で、多くの人々に愛されています。

 台北から台湾高速鉄路に乗って約80分。高鉄嘉義駅で下車し、車で約40分ほど進むと、周囲の山の緑が一気に深まってきます。関子嶺温泉はそんな中にあります。ひんやりとした空気が肌を包み込み、秘湯にやってきたことを実感させられます。

 渓流沿いには昔ながらの温泉旅館や食堂が並んでおり、ちょっとした温泉街が形成されています。温泉の歴史は古く、かつて、日露戦争の際は傷痍軍人の療養所にもなっていました。

ドロ湯を粉末状にした「温泉粉」。お土産に買って帰れば自宅でもドロ湯パックを楽しめます

 関子嶺温泉の最大の特色は「ドロ湯」と呼ばれる灰褐色の湯。湯上がり後はお肌がつるつるになることから、別名「美人湯」とも呼ばれます。実際に浸かってみると、粒子が非常にきめ細かく、サラサラとした肌触りに驚かされます。

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2014.01.24(金)
text & photographs:Mari Katakura

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