この記事の連載

◆【下鴨】下鴨 大登龍

京都の町中華は焼肉もアリなんです

 京都には中華と焼肉を同時に味わえる驚きの人気店が何軒か存在しているが、「下鴨 大登龍」もその一軒。本格的な韓国料理も充実していて、あれもこれもと欲張れる。

「中華と焼肉と韓国料理、そのいずれもレベルが高い。カラリと揚がったカツがのった『パイコー麺』(980円)は濃いめの味付け。麵をつまみに飲めちゃいます」(前田さん)

下鴨 大登龍

所在地 京都市左京区下鴨宮崎町123
電話番号 075-781-3836
営業時間 16:00~24:00(23:30 L.O.)
定休日 木曜
Facebook @daitoryu.shimogamo
※カード不可

◆【四条堀川】中華処 楊(ヤン)

京都ならではの中華風カツ丼が推し!

 京都で進化した独特なメニューの一つ「中華風カツ丼」とは、ご飯にトンカツをのせ、野菜たっぷりの中華餡をかけたもの。「中華処 楊」の名物もこのカツ丼で、ピリッと効いた山椒の風味がたまらない。

「サクサクのカツにたっぷりかかった甘めの餡が最高です。オーダーすれば餡をカレー味に変更できるのもポイント」(ハリーさん)

中華処 楊(ヤン)

所在地 京都市下京区柏屋町14
電話番号 075-211-1333
営業時間 11:00~15:00、16:30~21:30(21:00 L.O.)
定休日 水・第2木曜

◆【新大宮】中華のサカイ本店

冷麵の有名店なのにオムライスが大人気!?

 京都で冷麵といえば誰もがココと答える有名店だが、実は密かに人気を集めているのが「オムライス」だ。チキンライスを薄焼き卵で巻いたシンプルさが嬉しい。各自冷麵を食べた上でオムライスをシェアする姿も多い。

「創業当初は喫茶を商っていたそうで、昔から『オムライス』がメニューの定番。それがめちゃくちゃおいしい」(小堀さん)

中華のサカイ本店

所在地 京都市北区紫野上門前町92
電話番号 075-492-5004
営業時間  11:00~16:00、17:00~21:00(20:30 L.O.)
定休日 月曜(祝日の場合は営業)
https://www.reimen.jp/

●教えてくれたのは……

小堀周一郎(こぼり・しゅういちろう)さん
「麩嘉」主人

京都市生まれ。200年以上続く京生麩専門店「麩嘉」の七代目。伝統の味だけでなく、新しい生麩アレンジやコラボイベントなども積極的に行っている。


前田隆汎(まえだ・たかひろ)さん
「アンティークベル」主人

京都市生まれ。「にこみ鈴や」「ニューオーモン」と飲食店の経営も。インスタグラム(@bellerinpikk)はグルメアドレスとして大人気。骨董の出張買取も行う。


小平泰子(こひら・やすこ)さん
料理研究家

京都市生まれ。京都市、京丹波町、東京の三拠点で料理教室を主宰。おばんざいの全国発送やオンラインレッスンも行なっている。https://gokan-shokuraku.com/


ハリー中西(はりーなかにし)さん
カメラマン

京都市生まれ。老舗和菓子店に生まれ、料理を中心としたカメラマンに。今回は撮影のほか「ハリー中西の京のブラウン」では茶色い美味をご紹介!

次の話を読むあるのはテーブルと椅子だけ!京都の人気中華「大鵬」が“田舎”に出店。命をいただくフルコース

← この連載をはじめから読む

京都の中華

2023.09.22(金)
文=大嶋律子(Giraffe)、CREA編集部
写真=ハリー中西、前田隆汎

CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

永久保存版 偏愛の京都

CREA 2023年秋号

永久保存版 偏愛の京都

定価950円

『CREA』でいよいよリアルな国内旅の真打「京都」登場。グルメ、アート、カルチャーなどを偏愛目線でお届けします!