こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 皆さま、腰痛はありますか?

 私は時々ひどくなるものの、首や肩の痛みの方が気になることが多いせいか、あまり対策を取らずにきました。

 そんな中、国内でも珍しい腰専門のコンディショニングスタジオがあると聞いて出かけてみたところ、自分がものすごい腰痛状態にあると発覚。改善の必要に迫られました。

 実は全国で2,800万人もの人が悩んでいるとも言われる腰痛。対策や解消のためのエクササイズを教わったので、2回に分けてご紹介します。


腰サポーターのメーカーが開設

 私が出かけたのは、広尾にある「SPINE CONDITIONING STATION(スパイン・コンディショニング・ステーション、以下SCS)。ギプスや関節用装具、サポーター等で高いシェアを誇る、整形外科分野に特化した日本の医療機器メーカーが、腰痛治療における一流の医学専門家と組んで2021年10月にオープンしたスタジオです。

 スタジオでは最先端の運動療法理論に基づいて身体の機能評価を行い、「身体のどこに負担がかかり、痛みが発生しているのか」を突き止めて、その負担を軽減できるような動き方やエクササイズを教えてくれます。

恵比寿・広尾の腰専門コンディショニングスタジオ
【SPINE CONDITIONING STATION】 

https://www.sc-station.com/

「腰痛には確立された運動療法があるにもかかわらず、保険医療の中では時間や費用に制限があるために多くの腰痛患者がその運動療法を受けることができないでいます。そこでこのスタジオをオープンしたところ、およそ2年間で約500名の方が利用。9割の方から腰の状態が改善したとのご報告を受けました」(ゼネラルマネージャーの仁科さん)。

 腰痛に悩む人たちが全国から訪れるそうで、私が体験した日も静岡や神奈川からお客さんがいらしていました。

 では、スタジオのプログラムを体験していきましょう。

 専用のウエアに着替えて、まずはカウンセリング&コンディションチェックから。

 担当してくれたトレーナーの長谷川さんは、腰痛運動療法指導士や柔道整復師であるだけでなく、スポーツ医学やトレーナー関連の資格を多く持っている方だそう。なお、SCSのトレーナーさんたちは全員が腰痛運動療法指導士の認定を受けているほか、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師いずれかの資格を持っているとか。つまり、身体のプロたちにマンツーマンで教われるのもこのスタジオのメリットなのです。

 カウンセリングでは、「どんな時に腰が痛いか、痛い場所はどこなのか、頻度は? 痛みの大きさは?」など、自分でも考えたことがなかったような事柄を細かく聞き出されます。

 その後、実際に身体を動かしながらコンディションチェックをしていくのですが、これが本当に細やか。立った状態で痛いかどうか、屈伸するとどうなのか、左右にひねると、横たわるとどうかなど、「身体のどこをどう動かすと、どの場所が痛むか」の関連性を細かく探ってくれるのです。

 私は、腰の中でも背中側の右が痛くなるのですが、痛くなるのはいつも同じ場所。今回、いろいろな動作をしながら痛みの有無を確認したところ、様々な動作で背中の右側に負担をかけているとわかりました。つまり、本来ならば腰に負担がかからないはずの動作を行う時も、腰の同じ場所に力を入れているようだとわかったのです。

「同じ場所に力を入れ続けるクセがつくと、本来使うべき筋肉を使わなくなり、使いやすい同じ場所を使ってしまいやすくなります。すると腰痛になりやすいのですが、にらさわさんの場合も痛みのある場所の筋肉に頼ってしまうクセがついているようです」(長谷川さん、以下同)

2023.09.03(日)
文・写真=にらさわあきこ