ベトナム茶の代表選手といえば蓮茶

サイゴン・タックス・トレード・センター内のスーパーマーケットのお茶売り場。さまざまな種類のお茶がずらりと並ぶ

 最近ようやく商品に値札がつけられることが多くなってきたベトナム。しかし、市場などローカル色の強い場所では今でも料金交渉の習慣が残っており、日本人にとっては慣れない風習から、思うように買えないことも多々あります。そのため時間が限られた旅程では、定価表示のスーパーマーケットを利用し、お土産の購入を一度に済ませる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、スーパーマーケットで購入できる、ベトナム土産のおすすめ商品、ハーブティーをご紹介します。

甘い香りの蓮茶

 ベトナムはもともと中国の影響を長年にわたり受けてきた中国文化圏の国。都市化が進んだホーチミン市中心部では、街中に中国の雰囲気を見つけることが難しくなってきていますが、食生活のなかにはしっかりとその文化が浸透しており、お茶は人々に非常に親しまれている飲みものとなっています。

 とくに緑茶に国花である蓮花の香りをつけた「蓮茶」はベトナム茶の代表選手、古くは代々の皇帝にも愛されてきました。蓮茶の本場は北部の首都ハノイで、美肌・血行促進など、効能豊かな本物の天然蓮茶は、現在非常に高価なものになっています。しかし、蓮のフレーバーをつけた蓮茶はスーパーマーケットでも簡単に手に入り、小箱入りのものもあるため、お土産としても最適です。

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text:Noriaki Sugita