バラエティ豊かなベトナムハーブティー

アーティチョーク茶、ゴーヤ茶、バラ茶などはパッケージで販売

 ベトナムには蓮茶のほかにも数多くのハーブティーがあります。同じ蓮でも実の胚芽部分を乾燥させた蓮芯茶は、強い苦みがありますがリラックス・安眠効果に優れているといわれています。また、通常の茶葉だけでなく、「茉莉仙桃(もりせんとう)」のような茶葉に香りをつけた蓮茶は、お湯を注ぐと茶葉が花のように開き、見た目にも楽しめる一品となっています。

 緑茶以外にも、ぜひ試してみて欲しいのがベトナム中部高原の特産としても知られるアーティチョーク茶。ほんのり甘い風味で、デトックス効果があるといわれます。そのほか、ニガウリを刻んだゴーヤ茶、花自体を浮かべるバラ茶や菊茶などもあり、どれも美容や健康に良いとされています。

左:お湯を注ぐとゆっくりと花を開く工芸茶「茉莉仙桃」のような蓮茶
右:ベンタン市場などのお茶屋さんでは、量り売りもしてくれる

 ひとくちにハーブティーと言っても、数多くの種類やメーカーがあるため、どれが良いのか迷いますが、そんな時は1957年から続く老舗メーカー「フックロン(Phuc Long)」の商品がおすすめ。コーヒー豆のメーカーとしても有名ですが、茶葉の販売も手がけていて、その品質には定評があります。

 旅の疲れを癒やしてくれるベトナムのハーブティー。茶葉だけでなく、ティーバッグタイプもあるので、まずは気軽にベトナムの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

サイゴン・タックス・トレード・センター
所在地 135 Nguyen Hue St., Dist.1, HCMC
URL www.thuongxatax.com.vn

フックロン(Phuc Long)
URL phuclong.com.vn

杉田憲昭(すぎたのりあき)
ベトナム・ホーチミン市在住のフリーランスエディター・ライター&フォトグラファー。日本で編集者として活躍後、渡越。在ベトナム10年。女性誌や旅行誌、機内誌などの取材・撮影・コーディネートを通じ、幅広くベトナム情報を発信中。

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text:Noriaki Sugita