徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。

 だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?

 特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。

 今回はCREA編集部が選ぶ、冬の風景をご紹介します。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆はなまき星めぐりの夜

 東北有数の温泉地・花巻温泉郷にある温泉地・花巻温泉。この地では冬限定で、スカイランタンイベント・はなまき星めぐりの夜が開催される。

 スカイランタンは、タイや台湾などアジアの熱気球を起源とするもので、もともとは通信手段として活用されてきたもの。しかし、空に舞い上がる光景の幻想的な美しさから祈祷儀式などにも使われるようになり、日本各地でもイベントなどで楽しまれている。

 はなまき星めぐりの夜では、花巻温泉郷の対象施設に宿泊するとランタンの打ち上げに参加でき(参加費1,000円)、見学は誰でも自由にできる。

 一面の銀世界に温かな色の光が空に浮かぶ様子は感動的で、思い出に残る大切なひとときになるはず。ランタンの打ち上げ後には、数発の花火も打ち上げられる予定だ。

開催日:2023年1月22日(日)、1月29日(日)、2月5日(日)、2月12日(日)、2月19日(日)

はなまき星めぐりの夜(はなまきほしめぐりのよる)

所在地 岩手県花巻市鉛中平36-1 鉛温泉スキー場 ゲレンデ特設会場
https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/special/sky_lantern/index.html

◆内間木洞の氷筍

 内間木洞は、久慈市山形町にある巨大鍾乳洞で、岩手県指定の天然記念物。洞内には約920平方メートルの大空洞「千畳敷」や、巨大な陥没孔「洞内ドリーネ」、国内最大規模の地面から伸びるかのような氷の柱や氷筍などが見られる。

 「内間木洞は、総延長6,350メートル以上もある国内有数の長さを誇る鍾乳洞で、夏と冬の年2回だけ一般公開されます。

 冬の一般公開では、洞内の天井から落ちる水滴が地面で凍り、筍のように成長した神秘的な氷筍の群生を観察することができます」(「いわての旅」PR担当)

内間木洞の氷筍(うちまぎどうのひょうじゅん)

所在地 岩手県久慈市山形町小国
https://www.city.kuji.iwate.jp/kanko/kanko/uchimagido.html

2022.12.14(水)
文=佐藤由樹