今回は東京湾の超一級ポイントにあり、初心者の方からベテランまで集う「本牧海づり施設」(横浜市中区)をオススメしたい理由を5つの項目にわけて紹介する。

 実は、関東屈指の釣り場である本牧海づり施設は、2019年9月9日に上陸した台風15号の影響で甚大な被害を受け、閉園に追い込まれていた。しかし、迅速な工事によって4か月後には一部の釣り場が復旧。さらに段階的に釣り場が復旧して、2022年3月22日の沖桟橋開放をもって3年ぶりに本牧海づり施設が完全復活した。

(1)東京・神奈川の都市部からアクセスしやすい

 本牧海づり施設は、横浜市の港湾部に位置し、入場料金900円(中学生450円、小学生300円)で1日釣り倒せる“レジャースポット”だ。首都高速湾岸線沿いにあるので、千葉県在住の筆者でも1時間前後で到着できるほど関東圏からのアクセスが良い。

 さらに隣接する駐車場は1日500円かつ230台収容できるので、駐車スペースの心配をする必要がない。昨今の釣り場トラブルの一因にもなっている路駐問題がクリアされているところは大きい。

 また公共交通機関を使う場合、横浜駅前から26系統「横浜港シンボルタワー」行に乗って40分、「海づり桟橋」で下車すれば施設の目前まで行ける。電車釣行派にとっても選択肢に入れられる貴重な釣り場だ。

(2)水深があり、釣れる魚種が豊富

 そして、1年を通して東京湾で釣れる魚がすべて釣れると言っても過言ではない。

 その理由としては、やはり足元から10mを超える水深にある。特に沖にせり出した桟橋は15~18mあるので、関東のオカッパリ釣り場としてはもっとも深く他に類を見ない。もはや船釣りに近い環境で、回遊魚に限らず根魚からマダコまでとにかく魚影が濃い。

 施設に掲載されている過去の釣果写真をみると、40cmオーバーのアジやコブダイ、サワラまで釣れている。

 

 もちろん釣り人生で一度でも釣れたら嬉しいロマン魚だけでなく、初心者の方やお子様でもサビキ釣りで無双できるほど釣果のベースになる魚が多い。

2022.07.23(土)
文=ぬこまた釣査団(大西)