フジファブリックは誰も通ったことのない道を進んでいる

――フジファブリックの次作の構想もほの見えたりしていますか?

 3人でよく次どうしようか、バンドの未来についてよく話してます。僕の家にメンバーふたりが遊びにくることもしょちゅうあるんですよ。あとは、グループLINEを使って3人で言葉のキャッチボールをしながら、次作の構想を考え始めていますね。

――バンドの未来、というのは具体的には?

 本当に漠然とした未来像ですね。最近のライヴだと、メンバーがステージ上で料理したり、マジックを披露したり、宙づりになって空に浮いたまま曲を歌ったり、かなり好きに色々なことをやってきていて。「今度はあれしよう、これはどうかな?」って今後のことをしゃべっていると、5時間とか一瞬で過ぎちゃうんです。

――フジファブリックの次作、今かなり期待値があがっています(笑)。

 ですよね、ここまで言ってしまったからには(笑)。でも、時間がかかってもいいから、これまでに無かった音楽を作りたいですね。「こういうの聴いたことないな」って思えて、かつポップなものを。

――開拓者精神があるんですね。

 それはやっぱりありますね。フジファブリックは誰も通ったことのない道を進んでいるっていう自負はあって。自分たちが面白いと思える曲やアンサンブルに取り組んだり、色々なルーツ・ミュージックを吸収しながらも、チャレンジ精神を持って音楽に向き合っている。だから、開拓者でありたいという願望は常にありますね。

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山内総一郎(やまうち・そういちろう)

2000年、志村正彦を中心に結成された、叙情性と普遍性と変態性が見事に一体化したシーン屈指の個性派ロックバンド“フジファブリック”。2009年、志村が急逝し、2011年夏より山内総一郎(Vo/Gt.)、金澤ダイスケ(Key)、加藤慎一(Ba)の3人体制で本格始動後ヴォーカル兼ギターを務める。3月16日に1st Album『歌者 -utamono-』をリリース。

山内総一郎ファーストアルバム『歌者 -utamono-』 3月16日リリース

収録曲(通常盤)
01.Introduction
02.白
03.最愛の生業
04.大人になっていくのだろう
05.歌にならない
06.Interlude
07.青春の響きたち
08.風を切る
09.地下鉄のフリージア
10.あとがき

2022.03.17(木)
文=土佐有明
撮影=山元茂樹
ヘアメイク=田中佑哉
スタイリスト=伊藤省吾(sitor)