北東北では、名湯・秘湯に注目!

 お次は、宮城県から北上して、岩手・青森・秋田の北東北エリアへ。

 贅を尽くした名湯から、古い時代の風情がたっぷりな秘湯まで、個性的な温泉がいっぱいです。

●山人-yamado-[岩手・湯川温泉]

 まずは、岩手の山里が育む大地の恵みを、しみじみと味わい尽くせる小さな宿へご案内。

「温泉も食事も完璧でした」(70代男性)と、皆さんが贅沢に滞在を満喫。

 地場産の厳選食材や自社農園の恵みをふんだんに使ったお料理、なめらかな泉質の天然温泉、そして山々に囲まれた静かな環境……。

 ただ滞在するだけで、心は穏やかに癒やされます。

山人-yamado-

アクセス JRほっとゆだ駅(盛岡から約75分)からタクシーで約6分。
https://yamado.co.jp/

●旅館 佳松園[岩手・花巻温泉]

 東北有数の温泉郷・花巻からは、ラグジュアリーな旅館をご紹介。

「落ち着いて過ごせた」(70代男性)との声が多く寄せられたのが、旅館 佳松園。

 新数寄屋造りの建築に象徴される、正統派のおもてなしに皆さん、本物の安らぎを感じたようです。

旅館 佳松園

アクセス 東北新幹線 新花巻駅から無料送迎バスあり ※要予約。
https://www.hanamakionsen.co.jp/kashoen/

●星野リゾート 青森屋[青森・古牧温泉]

 そして、東北地方で絶大な人気を集めたのが星野リゾート 青森屋。

 徹底した遊び心で非日常の時間を提供する、これまでにないスタイルの温泉宿です。

「ホテルにいながら青森県を満喫できる」(30代女性)との声に代表されるように、魅力はなんといっても、この宿ならではの濃厚な “青森体験”。

「ホテル内で祭りを堪能できる」(30代女性)、「りんごジュースの出る蛇口が最高」(30代女性)、「明るく華やいだ雰囲気がよい」(60代女性)、「温泉がいい」(20代女性)、「地元食材などを使ったバイキングがおいしい」(30代女性)、「スタッフの頑張りが素晴らしかった」(50代女性)と、絶賛コメントが続々。

「子供も大人も、敷地内で朝から夜まで楽しむことができます。お天気の心配はないし、ほかにどこへ行こうか……という心配もなし」(40代女性)、「いろいろなイベントがあって楽しい」(50代女性)など、アクティビティの多彩さに圧倒され、「2泊はしたいホテル」(40代女性)とのコメントも。

星野リゾート 青森屋

アクセス 青い森鉄道 三沢駅(東北新幹線 八戸駅から約20分)、三沢空港から無料送迎バスあり ※要予約。
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/

●蔦温泉旅館[青森・南八甲田]

 北東北には、温泉好きにはたまらない、個性豊かな宿もたくさん点在しています。

 十和田・八幡平国立公園内にたたずむ蔦温泉旅館は、文豪・井上靖にも愛された、由緒ある一軒。

「浴槽の下から温泉が自噴している」(30代女性)、「足元から湧出する珍しい秘湯」(60代男性)などのコメントが寄せられたように、最大の特色は “源泉湧き流し” の温泉。

 源泉のすぐ上に湯船があり、底板の下から湧き出したまま空気に触れていない、“まっさらな湯” を楽しむことができます。

 さらに「周囲の環境と雰囲気がとてもよい。館内も手入れが行き届いていてきれい」(30代女性)との声も。

 2021年4月には、西館の客室がリニューアルされ、快適さもグレードアップしています。

蔦温泉旅館

アクセス 青森駅からJRバスで約128分。
https://tsutaonsen.com/

●酸ヶ湯/八甲田ホテル[青森・八甲田山]

 青森で一度は訪ねてみたい秘湯といえば、八甲田山にある酸ヶ湯(すかゆ)も忘れてはいけません。

「硫黄泉の代表格、ヒバの千人風呂は日本屈指の温泉である」(60代男性)、「千人風呂がすごい」(40代女性)と、江戸時代から約300年にわたって人々を癒やし続けてきた名湯を皆さんが称賛。

 そして、この名湯を楽しみながら優雅な休日を満喫するなら、すぐ近くにある八甲田ホテルがおすすめです。

「雪深いなかに温もりが灯る感じがよい」(40代女性)、「料理がよい」(70代男性)、「景色が素晴らしい」(60代女性)

 ホテル内にも自家源泉かけ流しの大浴場があり、青森の食材をふんだんに盛り込んだフランス料理を味わえるレストランも評判です。

酸ヶ湯/八甲田ホテル

アクセス 青森駅から無料送迎バスで約70分 ※要予約。
http://www.sukayu.jp/ (酸ヶ湯)
https://www.hakkodahotel.co.jp/ (八甲田ホテル)

●角館山荘 侘桜[秋田・角館]

 歴史ある町並みが今も残る東北の小京都・角館には、築約200年の茅葺古民家と天然温泉の宿が。

「お部屋もお料理もお風呂も、すべてよし」(60代女性)と、こちらの宿での滞在は贅沢かつ快適そのもの。

 全10室の客室それぞれに半露天風呂が用意され、美人湯を源泉かけ流しで心ゆくまで楽しむことができるほか、日本料理の名店「分とく山」野﨑洋光さんが企画演出するお料理も、大きな魅力となっています。

角館山荘 侘桜

アクセス 秋田新幹線 角館駅からタクシーで約15分。
http://wabizakura.com/

●都わすれ[秋田・夏瀬温泉]

 とにかく日常から離れて、何もしない贅沢を満喫したい人には、こちらがおすすめ。

 その名の通り、都会の喧騒を完全に忘れて過ごせる一軒宿です。

「なーーーーんにも周囲にすることがない、僻地のお宿ですが、お部屋にこもって、部屋付きの露天風呂に入り放題なのがよい」(50代女性)、「都会の喧騒から逃れるには最適」(40代女性)

 江戸時代から薬湯として親しまれてきた秘湯を、心静かに堪能できます。

都わすれ

アクセス 秋田新幹線 角館駅から無料送迎車で約30分  ※要予約。
https://taenoyu.com/miyakowasure/

●玉川温泉/新玉川温泉[秋田・田沢湖]

 秘湯好きにとって、いつかは行ってみたい憧れの温泉のひとつといえば、玉川温泉。

「驚異のお湯力」(60代男性)と絶賛される湯は、“強酸性” という極めて特殊なもの。

 伝統ある湯治場ならではの、自炊部・旅館部のスタイルで長期滞在しながら、心身を養生するのがおすすめです。

 また、玉川温泉から2kmほど離れた場所には、新玉川温泉も。

「強酸性のお風呂が最高」(60代男性)、「温泉がとてもよく、旅館もきれい。最高でした」(40代男性)と、玉川温泉と同じ源泉から引いた湯を堪能しながら、より快適に湯治を満喫できます。

 希少な温泉につかりながら、自分の心身と向き合い、ゆったりと自然治癒力を高める休日を過ごしてみたい!

玉川温泉/新玉川温泉

アクセス 秋田新幹線 田沢湖駅から路線バスで約20~25分。
https://www.tamagawa-onsen.jp/ (玉川温泉)
https://www.shintamagawa.jp/ (新玉川温泉)

2021.11.11(木)
文=矢野詔次郎