街をメインフィールドとする動物写真家の佐々木まことさんが、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は100万枚超! そのなかから厳選した傑作の数々をご紹介します。


vol.113

「肉球攻撃なのニャ! さっき銀杏の実を踏んだのニャ! くちゃいかにゃ? くちゃいかにゃ?」

「くちゃいのニャ……ギブアップなのニャ……」

●Shooting Memo

今の季節は銀杏が黄色く色づく頃。
ですが路上に落ちている『銀杏の実』をうっかり踏んでしまうと、帰りの車内が阿鼻叫喚になります……(野良にゃんこの撮影では『にゃんこトイレ』の“アレ”を踏まないことも重要です!)。
写真は5年ほど前に、いつも行く漁港にて遭遇した光景です!
漁港に住む野良にゃんこたちは日が落ちて暗くなりますと……追いかけっこしたりプロレスしたりと「大運動会」が始まります(暗くてブレブレ写真が増えるのが悩みですが……)。白キジトラにゃんことキジトラにゃんこは壮絶なプロレスをしておりましたが、白キジトラにゃんこが禁じ手の『肉球攻撃』にて勝負が決まった模様でございます♪
キジトラにゃんこの悶絶した表情を見ますと……これは『銀杏の実』を踏んでいるに違いありません(笑)。

佐々木まこと(ささき まこと)

動物写真家。1968年北海道江別市生まれ、大阪府堺市在住。大阪芸術大学芸術学部写真学科を卒業後、同大学研究室に勤務。その後、'99年よりフリー。「わんこ」「にゃんこ」「どうぶつ」を関西圏を中心に全国津々浦々で神出鬼没にてストーカー撮影中。個展やグループ展などにも多数出展。著書に『ぼく、となりのわんこ』(オークラ出版)、電子書籍『となりのわんこ。vol.1~vol.3』(鈴屋出版)がある。最新写真集は『のらのいる風景』(鈴屋出版)。

Column

佐々木まことの犬猫脱力写真館

佐々木まことさんは、主に街をメインフィールドとした動物写真家。これまで、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は、ゆうに100万枚を超えます。この連載では、その中から厳選した傑作の数々を一枚ずつご紹介していきます。

2021.11.17(水)
撮影・文=佐々木まこと