年金はいつから、いくらぐらいもらえるの？
年金を受給するには、原則として国民年金に25年以上加入していることが必要です。国民年金から支給される老齢基礎年金は、原則65歳から受給できます。厚生年金から支給される老齢厚生年金に関しても、昭和36年4月2日以降に生まれた男性(女性の場合は昭和41年4月2日以降)は65歳からの支給になり、どちらの年金も生きているかぎり、一生涯もらえます。
そして、気になるのは年金額です。いったいいくらぐらいもらえるのでしょうか。すべての人にとってベースとなる老齢基礎年金は、満額で78万6500円(平成24年度)。自分が年金保険料を支払った期間によって年金額が決まります。20歳から60歳までの40年間、保険料を納め続けた場合は、満額の78万6500円を受け取ることができます。
老齢厚生年金の年金額は、加入年数、またその間に支払った保険料によって、それぞれの人で大きく異なります。自分の年金額は「ねんきん定期便」で知ることができます。ねんきん定期便は、国民年金および厚生年金に加入している人に、毎年誕生月に送付されます。ただし、ねんきん定期便に載っている「これまでの加入実績に応じた年金額」は、今まで納めた分に応じて試算したものですので、これからの加入実績に応じて増える可能性があります。
「ねんきん定期便」が手元に届いたら、記録に誤りがないかをよく確認しましょう。女性の場合は、結婚や出産によって年金区分が変わることがよくありますので、誤って未納になっている期間がないかなど、チェックが必要です。また、「ねんきんネット」でもねんきん定期便と同様の情報を得ることができます。
【ねんきんネット】
ねんきん定期便に記載されているアクセスキーを入力して、ウェブから利用登録をします。ねんきん定期便が手元にない場合は、ねんきんネットから利用登録申し込みを行えば、数日でIDとパスワードが送られてきます。
URL www.nenkin.go.jp/n/www/n_net
また、将来もらえる年金額をざっくり知りたいという人は、日本年金機構の「自分でできる年金額簡易試算」で目安額を出すことができます。
URL www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3829
将来のことは、誰でも不安を感じるもの。年金がもらえるのはかなり先になるので、経済環境は大きく変わることも予想されますが、現状を把握して、現時点でできる老後の準備をしていきたいものです。今も老後も両方を充実させていきたいですね。
Column
花輪陽子の「大人のマネー塾」
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2012.12.29(土)
