ビジネスクラスのラウンジがリニューアル

 キャセイパシフィック航空の旗艦ラウンジ「ザ・ウィング」は、香港国際空港を利用する世界中のトラベラーに評価の高いラウンジ。段階的に行っていた改装も2012年にビジネスクラスエリアが完了し(現在、ファーストクラスエリアの改装が進行中)、開放的な雰囲気はそのままに、新たな空間が誕生している。家具や調度品にもこだわり、世界的に有名なクラフトマンたちがデザインした本革製肘掛け椅子やアームチェアーを採用。同伴者がいない乗客のニーズに応えるために開発し、ひとつひとつ手作りしたという「キャセイ・ソーラス・チェア」も、プライバシーが保たれ、おひとり様旅にうれしいアイテムだ。

温かみのある木材や高級大理石を建築素材に取り入れたラウンジ「ザ・ウィング」

 香港らしいユニークなコーナーが、名物の「ザ・ヌードル・バー」。人気の麺料理に加え、中華饅頭などの点心も揃う。吹き抜けの天井から自然光が差し込み、天然竹があしらわれたモダンアジアな空間で、香港グルメを食べおさめ。そんな時間を過ごせるのも、このラウンジならではだ。新たに誕生した「ザ・コーヒー・ロフト」には、コーヒー各種と焼きたてのペストリー類を用意、夜はカクテルを楽しめるバーとなる。

左:ヌードルや点心で、最後の広東料理を満喫
右:焼き立てのペストリーが並ぶ「ザ・コーヒー・ロフト」

 空港と滑走路を眺める「ザ・ロング・バー」は、その名の通りの長いバー。リニューアルで23mに拡張したカウンターは、イタリア産白大理石を使ったゴージャスな造りだ。このほか、PCとプリンターを備えたITゾーンも併設。出発前にリフレッシュできるシャワー・スイートも、女性にはうれしい設備だ。

左:ワークスペース6席からなるITステーション
右:お化粧直しが落ち着いてできるから、慌ててホテルを出発した日も安心

 香港空港にいくつかあるキャセイパシフィック航空のラウンジの中で、CREA世代に人気があるのが、スタイリッシュな雰囲気の「ザ・キャビン」。このラウンジを利用するなら、ぜひ、「ザ・ヘルシー・バー」コーナーで提供している、絞りたてのスムージーを。グァバやスターフルーツなど好きな果物を使った作りたてのスムージーは、濃厚でクセになる味。「ザ・デリ」コーナーの、野菜やパンを自分で選べるサンドイッチも楽しみだ。

デイリースムージーで、その日のおすすめを提供。亜熱帯のフルーツはスムージーにするといっそうおいしくなる

 トラベラーにとって、出発前に過ごす時間も大切だ。思い出に残る香港旅行を締めくくるにふさわしい場所が、香港国際空港には用意されている。

キャセイパシフィック航空
予約・発券 電話番号
  日本国内専用フリーダイヤル 0120-46-3838
  海外、IP電話から 03-6746-1000  
営業時間 月~土 9:00~17:30 
定休日 日祝
URL cathaypacific.co.jp

芹澤和美 (せりざわ かずみ)
トラベルライター。マカオをはじめとするアジア、中米を中心に取材。テーマは、ネイティブの暮らしやローカルフード、リゾート、ホテルなど。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビ、雑誌などで発信中。トラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(著・花津ハナヨ  文藝春秋)では、女流漫画家の花津ハナヨ氏と共にマカオを歩き、女性視点のユニークなマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。www.serizawa.cn

Column

芹澤和美の香港・マカオ 時の流れを超える旅

マカオをはじめとするアジア、中米を中心に取材するトラベルライターの芹澤和美さんが、昔の姿を残しながらも近年急速に発展する街・マカオ、そしてエキゾチックな香港の魅力を紹介します。

2012.12.27(木)