ゆりかごのような座席は快適そのもの!

 中・近距離路線用新ビジネスクラスの最大の特長は、なんといってもシートの心地のよさ。人間工学に基づき設計された座席は、簡単なボタン操作ひとつで、リクライニングとレッグレストの角度を調節できる電動コントロール装置を配備。また、従来より深くなったリクライニングや、大きくなったレッグレスト、拡大したシートピッチにより、ゆったりと手足を伸ばせるようになった。さらに、前の席がリクライニングしても圧迫感を感じないシェル構造なので、後ろを気にせず寛ぐことができる。

座席のヘッドレストは6方向に稼働、座席幅もこれまでの約51センチから約53センチに

 機内では、雑誌やコスメなど、必要なものがすぐ取り出せるよう、近くに置いておきたいもの。そのため新ビジネスクラスには、携帯電話や眼鏡などの小物も入れられるゆったりとしたスペースを確保。こんな配慮も、旅する女性にはうれしい。

 機内ではもっぱらエンターテインメント、という人も、100本以上の映画が揃うキャセイパシフィック航空のオンデマンドエンターテインメントシステムなら満足できるだろう。新ビジネスクラスでは、最新式のワイドスクリーン・タッチモニターが各座席に完備されているので、自宅にいるかのように映画や音楽を楽しめる。マルチポート・コネクターにiPodやiPhone、iPadを接続して、音楽や動画をストリーミング再生することも可能だ。

 フライト中に仕事をこなすキャリア派には、大型のテーブルが助かる存在。電子機器類を充電できるユニバーサル電源プラグのほか、スマートフォンや携帯電話などの充電用USBポートも装備しているので、フライト中も、携帯やノートPCをフルパワーで使うことができる。もちろん、広々としたテーブルは食事の時間も快適にする。ゆったりと休み、エンターテインメントや料理を楽しむ約5時間の空の旅。香港旅行のプロローグには申し分のない時間だ(台北を経由する香港便に関しては、台北と関西・中部・福岡間は飛行時間が短いため映画上映なし)。

左:広いテーブルと、電子機器をフルパワーで使える電源設備は、出張のときも便利
右:リクライニングとレッグレストを別々に角度調節できるコントロール装置を配備。まるでゆりかごに包まれたかのようにリラックスできる

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2012.12.27(木)