小さな彫刻のようなジュエリーを
ミラノ・イゾラ地区で手に入れる

　再開発計画によって変貌を遂げるこの地区。

　かつて“泥棒のアジト”といわれていたガリバルディ駅北側のイゾラだがそんな荒れた面影は鳴りをひそめ、おしゃれな下町へと変身中。

　話題のスポットが続々と誕生している駅周辺エリアへ!!

重ね着けすることで
全く違う印象へと変化する

●Monica Castiglioni
(モニカ・カスティリオーニ)

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　自らを「職人デザイナー」と称するモニカ・カスティリオーニさんの、工房を兼ねるジュエリーブティック。

　彼女が作る独創的な造形のブロンズとシルバーのジュエリーは、まるで小さな彫刻のよう。

　経年変化で様々な表情を見せるジュエリーは、重ね着けすることで、また全く違う印象へと変化するのも面白い。

　その魅力にはまって、一つひとつ買い足していく顧客が多いのもうなずける。

　ブロンズジュエリーに採用しているロストワックス鋳造では、まず蠟で原型を作るが、「蠟を触っているうちに自然と形が生まれる」と言い、手を動かすことそのものが彼女の創造性に繫がっていることが分かる。

　有名工業デザイナーのアキッレ・カスティリオーニ氏を父にもつ。造形への想いと才能は父親譲りなのかもしれない。

Text＝Megumi Takahashi
Photo＝Atsushi Hashimoto