南太平洋のほぼ中央、333の島々からなるフィジー。多くのハリウッドスターやビリオネアがハネムーンやヴァカンスに、この島々を選ぶ。
成熟したリゾート文化、美しい南洋の自然、エキゾチックな伝統文化……。そして何より、フィジアンたち。
「ブラッ!」(こんにちは)のひと言と太陽のような笑顔が、しあわせな気持ちで心を満たしてくれる。
ブーメラン形の島で
自然濃度の高いステイを
デナラウマリーナから船で約75分、お隣のヤサワ諸島も目視できる、ママヌザ諸島の最北端に位置するボモ・アイランド。
ここまでやってくると、南洋の自然の濃度がアップしたような気がする(時間がない人は水上飛行機やヘリコプターを利用すれば15分で到着できる)。
南北に伸びたブーメラン形の島は、広さ87ヘクタール。北部にボモ山を抱き、周囲はホワイトサンドビーチで縁取られている。
ここはローカルの村も他のリゾートもなく、ゲストだけの1島1リゾート。
しかも宿泊費に飲食やアクティビティを含むオールインクルーシブ制なので、ストレスフリーでのんびりとしたアイランドタイムを味わえる。
ちなみに、このボモ山の頂上へはやや険しい道を歩くこと約30分。頂上ではごほうびのように360度のパノラマビューが広がる。
ゲストの中にはサンライズを目指して登頂する人も。
ボモ・アイランドは2つの島からなる。ボモ・アイランドと、姉妹島のボモ・ライライ・アイランド。
“ライライ”とはフィジー語で“小さい”を意味し、ボモ・アイランドの西の沖合に浮かぶ。
こちらは岩がちの無人島で、周囲はスノーケリングやダイビングの恰好のスポット。
2つの島を、滞在ゲストだけで占有できるのだ。
2019.05.31(金)
文・撮影=古関千恵子