「Eatree Cake(イートリーケーキ) ~木から生まれたケーキ~」が、2019年3月20日(水)より発売された。
地球上の価値ある新たな食材にフォーカスする「地球料理-Earth Cuisine(アース・キュイジーヌ)-」プロジェクトの第一弾「Eatree Plates」の一環で生まれたこのパウンドケーキは、環境問題として近年話題に上る「間伐材(※)」を食材として使用している。
その名の通り、まさに“木から生まれた”ケーキである。
(※) 「間伐材」とは、森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材で、再利用率が低く処分に費用がかかるため、日本全国の山や森でしばしば問題になっている。
手にとった瞬間に感じる杉の香りが最大の特徴で、まるで森の中に迷い込んだような気持ちにさせる、全く新しいパウンドケーキだ。
何とケーキ全体の20%は、間伐材で作ったウッドパウダーが配合されているとのことだが、ふくよかで奥行きのある味わいと、重くなりすぎない控えめな甘さが絶妙で、非常に美味なスイーツとして完成されている。
これで、小麦粉やバターは不使用というから驚きである。
しっとりした味の深みの核となるのは、生クリームを煮詰めて作った“クレームドゥーブル”だそう。
そして、口に含んでからも更に深い森を感じ続けられるこのケーキ。その秘密は、まだ他にもある。
ポイントとなるのは「ナッツ」、「バニラ」、「レモン」。
森に棲むリスをイメージした「ナッツ(アーモンドパウダー)」をふんだんに使用し、更に森が育む自然を感じさせる「バニラ」の香り、甘さを抑え爽やかさをプラスさせるための「レモン」を追加。
ウッドパウダーに含まれるα‐ピネン成分と、レモンに含まれるリモネン成分を配合することにより、あたかも森林浴をしているような癒しの感覚を得られるという。
味も香りも多方向から計算し尽くされたこのケーキには、思わず唸ってしまうほどだ。
このスペシャルケーキを作ったのは、オンライン限定販売で入手困難なチーズケーキ「Mr. CHEESE CAKE」で話題となった、田村浩二氏。
開店わずか2カ月でミシュラン1ツ星を獲得したフレンチレストラン「Tirpse」の元シェフで、数々の賞にも輝いている若手スターシェフである。
「ケーキの中に小さな森をぎゅっと詰め込み、杉の香りというエッジを残しつつも、幅広い方に愛される美味しいパウンドケーキを目指しました」と田村シェフ。
“間伐材を使用している”というインパクトだけでなく、万人に愛される味に仕上げた田村シェフの腕前は、お見事としか言い様がない。
ぜひ一度、この新しいスイーツで、森林浴気分を体感してみては?
Eatree Cake オンラインショップ
LIFULLによる
サステイナブルな取り組み
「地球料理-Earth Cuisine(アース・キュイジーヌ)-」プロジェクトは、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」の運営などで知られる企業、LIFULLの飲食事業「LIFULL Table」によるSDGs活動のひとつで、「食べることで地球を守る」をテーマに、食生活を通じて、人々の環境問題への注目を集めるためにスタートした。
そのプロジェクトの第一弾が、間伐材を食材として用いた「Eatree Plates」である。
今回発売となった「Eatree Cake」は、このサステイナブルなプロジェクトをより多くの人に知ってもらいたいという想いから生まれたもので、まだまだ初歩段階に過ぎないという。
既に、間伐材に続く新たなる未知な食材を発見しているとのこと。次はいったいどんなサプライズを見せてくれるのか?
社会課題解決企業を謳う、LIFULL。今後のプロジェクトの動向にも注目だ。
LIFULL Table Presents
「地球料理 ―Earth Cuisine―」
2019.04.12(金)
文=CREA WEB編集室
撮影=平松市聖