【いなせ】

 かっこ良くサッパリしていること。江戸時代、日本橋魚河岸の若者が髪を鯔背銀杏(いなせいちょう)に結っていたのが由来だが、昭和歌謡の場合は、なぜか男性よりも、若くてイキがいい、華のあるオシャレ女子をこう呼ぶことが多い。

●用例
・ラッツ&スター「め組のひと」
・小泉今日子「ヤマトナデシコ七変化」
・サザンオールスターズ「いなせなロコモーション」

『昭和歌謡 出る単 1008語
 歌詞を愛して、情緒を感じて』

著・田中 稲
発行 誠文堂新光社
1,500円+税
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田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)など。
●オフィステイクオー http://www.take-o.net/