あくなき冒険と探求を続ける
写真家の足跡と眼差し

 世界をフィールドに活躍する写真家・石川直樹による東京での初の大規模個展「石川直樹 この星の光の地図を写す」が、東京オペラシティ・アートギャラリーで開催される。

 北極圏に生きる人々を写した『POLAR』、各地に残る先史時代の壁画を撮影した『NEW DIMENSION』、ポリネシア・トライアングルの島々をとらえた『CORONA』、そして日本列島の南北に連なる島々を追う『ARCHIPELAGO』や、ヒマラヤの西端に位置する世界第2位の高峰に向かう遠征で撮影された『K2』……。

 今回の展覧会では、石川の初期から現在にいたるまでの活動を幅広く紹介していく。

 「アート」とは、もともと「技術」という意味を語源にもつ。

 石川が一貫して関心を寄せるのは、地球上のあらゆる場所に古くから伝わってきた生きるための「技術=叡智」であり、国境などの区分では捉えきれない各地の有機的なネットワークの有り様だ。

 石川の目と足による縦横な探求は文化人類学的なフィールドワークであると同時に、「アート」を追求する果てしない旅ともいえる。

 会場では、写真と映像作品のほか石川が実際に使用してきた道具や、高校時代に一人で初めてインドを旅行した際の写真なども紹介。写真家・石川直樹の生い立ちや原点、石川の活動の知られざる裏側なども垣間見ることができる。

   また、遠征の際に携行し使用した装備や道具、旅先で手に入れたさまざまなモノ、更には少年時代の貴重な写真なども展示。

 「石川直樹 この星の光の地図を写す」の開催は、2019年1月12日(土)~3月24日(日)まで。

 2004年に熱気球による太平洋横断に挑戦して海上に着水し、波にのまれたゴンドラとともに漂着した品々も展示。開催記念の対談やアーティストトークの実施も予定されている。

 世界を旅するように会場を歩くことで、石川が提示する新しい世界地図を体感できる展覧会。

 あくなき冒険と探求を続ける石川直樹の足跡と眼差しを辿りに、ぜひ一度、足を運んでみては。

石川直樹 この星の光の地図を写す

会期 2019年1月12日(土)~3月24日(日)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間 11:00~19:00(金・土曜は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月10日(日・全館休館日)
入場料 一般 1,200(1,000)円/大・高生 800(600) 円/中学生以下無料
※同時開催「収蔵品展065木版画の魅力」「project N 74 大和美緒」の入場料を含む
※収蔵品展入場券200円(project N を含む/割引無し)もあり
※( )内は15名以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料
※割引の併用および入場料の払い戻しは不可
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.operacity.jp/ag/
Facebook https://www.facebook.com/tocag

2019.01.13(日)
文=木間のどか

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