世界最大の石造建築物ピラミッドの内部を上ってみよう。ツタンカーメンの煌びやかな宝物を間近で見てみよう。古代エジプトのファラオたちが成し遂げた偉業を、およそ5000年の時を超えた今、体験できるのはまさに奇跡!

 偉大なるエジプト体験は時を超越して人の心を動かし、価値観さえ変えてしまう。2017年10月から直行便が復活し、日本からカイロへは約14時間。ファラオたちの栄華が花開く地へ、ひとっ飛びだ!


まずは三大ピラミッドへ!

 エジプトの首都カイロには、見てみたいものが目白押し。なかでも代名詞的存在のギザの三大ピラミッドは、カイロから西南西へ約12キロ、ナイル川を越えた西岸に位置する。

 紀元前2550年頃の古王国時代、ナイル川の河岸段丘の強固な台地に築かれた、ギザの3つのピラミッド。過去に大地震をこうむっても崩壊することなく、世界最大の石造建築は砂漠の中に威風堂々とそびえている。

 このうち最大の大きさを誇るのがクフ王のピラミッド。

 ガイドさんによると、軽くても1~2トン、下層部は3~7トンもある石灰岩を230万個(諸説あり)、210段も積みあげてある。

 巨大な石灰岩はルクソールから船で運び、滑車などは使わずに人々の力で引き揚げられた。構築にかかった月日は約20年。

 現在の高さは約136メートルだが、もともとは約147メートルもあり、現在はかつての高さをてっぺんの針が示している。かつては石灰岩の化粧板で覆われ、全体が白く輝いていたそうだ。

 砂漠に燦然と輝く白いピラミッド、想像するだけで神々しい。

2018.12.31(月)
文・撮影=古関千恵子